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<STORY . 3> ページ3

リ「やっと片付いたか…」

『私が片付けてるのに次から次へと広げたの誰ですか』

リ「あれは片付けたって言わねぇんだよ」

『…私、兵長のそういうとこ苦手です』

リ「あ"ぁ?」





確かに彼女は片付けが大の苦手だ。



整理整頓、というよりは…ただ単に積み上げていく。

気づけば書類は塔になり、

広がって壁にランクアップし、



結果、壁が崩れてリヴァイに怒られる。




それが彼女にとって日常、のようなものだった。


そこはまさに、姉譲りで。



リヴァイもきっと
そんな彼女を放っておけなかったのだろう。




『……すいません』




自暴自棄になりかけた彼女を助けたのも

こうして部屋の片付けを手伝うのも



彼女を、彼女の姉と重ねていたからなのかもしれない…





リ「散らかったらちゃんと言え
めんどくせぇが、片付けくらいなら手伝ってやる」





それでも彼が優しいことに変わりはなかった。



『…ありがとうございます』



彼女はこの先も
彼と共にこの、鳥籠のような壁の中で生きていくのだ。

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作者名:Mean | 作成日時:2018年12月22日 18時

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