バレー部の私は今日もまたキセキの世代に絡まれます

お菓子な君 ページ9

紫原side





最近黄瀬ちんがうるさい〜





ただでさえテンション高いのにさぁ〜
それに拍車がかかってるし





どんな子なんだろーね
黄瀬ちんをうるさくさせたのはｲﾗｯ←




名前は七瀬Aというらしい









ちぇーっと思いながらコンビニに寄る

紫「あーぁ
　 お金忘れてきた」



貴「………あの……」


あ？


と不機嫌な声で返事をする



姿が見えないなーなんて思って
下に目を向けてみる


　
紫「ちっさ………」


声の主が居た



あまりの小ささに思わず声が漏れる



貴「………ッッ」


あーあー面倒くさい

そんなのちっさいのがだめなんじゃん







貴「あの……
　 お菓子……………ありますけど…
　 ………食べま「食べる」あ、はい」





と言って手渡されたのは、
今日作った家庭科のクッキー





お菓子って…………これ??









まぁ一応もらったし






パクっと一口食べてみる








紫「…………!!
　 おいし………」






なにこれ







すごいうまいんだけど





貴「良かった……!!」



照れくさそうに笑うその子



決してモデルみたいに可愛いわけじゃない





けど






　
今まで見た誰よりも笑顔が似合っていた









紫「ありがとー
　 笑った顔かーわい」



ポンとその子の頭に手をおく



そしたら顔が真っ赤になって


黙り込んでしまった








反応おもしろーい









　
おかしな君に、少しだけ





興味が湧いた

絡まれます→←空の碧

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す