バレー部の私は今日もまたキセキの世代に絡まれます

手 ページ40

しばらく話して皆は部屋から出て行った





１人を除いて









貴「大輝くんどうしたの??」








壁にもたれ掛かる大輝くん



伏せたまぶたから見える瞳に
一瞬目を奪われてしまった








青「お前の怪我さ


　 どのくらい治るのにかかんだ？」









痛い質問…







まぁ………大輝くんになら良いかな……









貴「治らないよ」









青「は…………？」



目を丸くする大輝くん
どういう意味か察したようで

何故か悲しそうな顔をする






貴「バレーができないだけで
　 日常生活に支障はないしね
　 全然大丈夫だよ」



そう言うと






青「無理してんじゃねぇよ」




そう言って頭を撫でた





大きくて安心する大輝くんの手








青「泣いてもいーんだぜ？」



小声で少し照れくさそうに
呟いた大輝くんは

今までに無いくらい真剣で
温かい表情だった








貴「大輝くん…ッッ」




今だけは、泣いてもいいですか……？

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