９ステージ ページ12
『・・・ん』
チュンチュンと鳥の鳴く声が遠くで聞こえる
あのまま眠ってしまったのか・・・
目を擦りつつあくびをする
顔を洗おうと洗面所に向かうと
やや下の階が騒がしい
私の部屋は２階にあるから
大きい声を出さない限りは
私の部屋までリビングの音は聞こえないはずなんだけど・・
「もうやだわ！！治ちゃんったら〜そんなに褒めないで頂戴！！」
「いえ・・とてもお綺麗です。この手の細さ・・頬の張りそして白い躰・・・
・・・食べてしまいたいくらい」
な・・んで・・？
あの人がここにいるの・・・・？
今日は金曜日だから普通に学校や会社はあるはず・・・
てことは、あの人はニートなの・・？
否、そうは見えないし・・
うんうんと悩んでいると
昨日の出来事が蘇る
つい２・３時間前のことのように思える出来事
その間に
私はあの人・・もとい、太宰さんと＜強制的＞に付き合うことになった
少し脅されただけなのに
生と死の狭間ってこんな感じなんだって初めて思った
制服が綺麗にハンガーに掛けられている。
学校だけ安全な気が・・・(泣)
首を触ると包帯が綺麗に巻かれ、
手にはいつの間にか絆創膏も貼られている
制服に着替え
セミロングの髪をとかす
お風呂は今日も二時間だから帰ってから入ろう←
下に降りると
「おや・・おはようAちゃん。よく眠れたかい？(ニコ)」
『ッ・・お・・はようございます。太宰さん・・』
叫びたいのを必死に堪えて母を見る
頬を桃色に染め＜女＞の顔になっている母君
『お母さん！！なんでこの人が？！(小声)』
「あらやだ、Aの彼氏なんでしょう？吃驚しちゃうじゃない！！
お母さんにも隠さないで頂戴！」
太宰さんの目が怪しく光っている
『ひっ』
まるで獣が殺気だって獲物を見据えているような
そんな感覚がした
「そんなことより、お父さんは今日早出でいないから速く朝ご飯食べちゃいましょ！！」
いつもの席についてご飯を待っていると
横の席に太宰さんが座った
そこは今、警察学校に行っていていない兄の席だ
「Aちゃんの横に座れるなんて嬉しいな・・うふふ」
躰が強張る
これが最後の朝ご飯だったなんて今の私には知る由もなかった。
＿＿＿＿＿作者＿＿＿＿＿＿＿＿
明けましておめでとうごさいます！！
更新が遅れてしまいすみませんでした・・！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【文スト】誘拐されました、助けてください。【中原中也】 太宰さんに追われてます。�� 【太宰治】 【ヤンデレ】 【文スト】 【文スト】太宰さんが探偵社でなくポートマフィアに所属している件について【if】もっと見る
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わおわお - 楽しく見させてもらってます！中也さんオチがいいです！ (5月31日 22時) (
レス) @page28 id: 451804a1fa (このIDを非表示/違反報告)
凜子(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！がんばります！ (2018年5月13日 9時) (レス) id: 039beb8009 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白いですね！頑張ってください！ (2018年5月12日 19時) (レス) id: 9092dd091b (このIDを非表示/違反報告)
凜子(プロフ) - 本の虫さん» ありがとうございます！！中也さんですね！若いので全然大丈夫ですよ！！心配してくれてありがとうございます(泣） (2018年3月25日 11時) (レス) id: 039beb8009 (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 私は中也さんオチがいいです。体調には気をつけてくださいね。 (2018年3月25日 11時) (レス) id: 2e1dd72090 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凜子 | 作成日時：2017年12月21日 0時
