検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:3,836 hit

10 ページ11

ジェベリアは目が覚めてはじめに、見知らぬ天井を見た。どこだろうか、ここは。

 自分はどうやら、ベッドに寝かされていたらしい。質の良いベッドである。そして、どこからともなくジョンの匂いもする。ここはどうも、ジョンの家か、そうでなくともジョンがよく立ち寄る場所であるようだ。

 ジェベリアは起き上がり、自身の身体に軽い倦怠感があるのに気付いた。僅かにずれていた筋繊維や骨を理想的な位置に戻す。

 寝る前に何をしたかは覚えていた。しかしその行為がもたらした感覚はジェベリアの思っていたものとはかなり違っていた。てっきり腹でも裂けるのかと思っていたのだが。まあ痛みがなかっただけ良かった。むしろ非常に好ましいものですらあった。

 皮膚を歪めて服を纏う。この行程にもだいぶん慣れてきた。壁の鏡で見た目を確認する。美しい女がそこにいた。ジェベリアは自身の美しさにうっとりとしていたが、すぐに部屋を出た。

 廊下を壁沿いに歩いて、どうもダイニングに出たようだ。質の良い家具や調度品が置かれている。そして椅子の一つに、ジョンが座っていた。新聞を眺めている。ジェベリアが起きてきたのに気付くと、彼は挨拶をした。

「おや、おはよう天使ちゃん」

「おはようダーリン。昨日は満足できたかしら?」

「おかげさまでね」

「それは良かったわ」

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.3/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 素晴らしいお話、ありがとうございます。楽しみに待っています (2021年7月22日 13時) (レス) id: 1f55a4bce5 (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん - ください (2021年7月4日 14時) (レス) id: 84f4461b32 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年5月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。