番外編〜シキとフォビア〜 ページ5
「イケメン、イケメン、ドコにいるのカシラ?」
船底の一層目は、模擬戦を行うのに特化した訓練施設。そこでは、毎日、イケメン達が互いを鍛えあっている。
飛び散る汗!熱い吐息!激しい動きにはだける服から覗く、鍛え上げられた筋肉!これを見るためだけに、アタシはここに来ていた。
だって、そうでしょ?そもそも、アタシか弱い乙女で、戦闘員じゃないし。天人としての能力も、大した事ないし。そんなアタシが模擬戦?無理、すぐにやられる。
それはともかく。さぁて、今日のイケメンはだ、れ、か、し、ら?ルーク?それとも、ジャック?
……。
「アラ?」
今日は一人しかいないみたいね。相手がいないからか、訓練用のダミー人形に打ち込みの練習をしているみたい。誰、なのかしら?
「ネエちょっと、どなたサマー?」
呼びかけると、その人物は動きをぴたりと止めた。……思わず声をかけちゃったけど、訓練の邪魔しちゃったかしら?集中してたみたいだったのに。少し、申し訳ない気持ちになる。
「誰だ?!」
「ヒャッ?!」
大きな声!思わず、変な声を出してしまう。その子も、いきなりの奇声にびっくりしちゃったみたいだった。空みたいに真っ青な目が、まん丸になっている。小さな口が、半開きになっていて、幼げな印象を与える。
「……可愛い!」
「えっ」
幼げな印象、というか、その子は幼かった!十一か、十二歳くらい?身長もちっちゃい。確か、彼の名前は。
「ア、エット、ゴメンナサイ。邪魔しチャッタ?……シキクン」
シキ。カナメの護衛をしている子、だったはず。最近、入団したばかりだったわよね。詳しくは知らないけれども、確かそうだったと思う。
「うん、オレがシキだよ!どうしたの?えっと……フォビアさん」
ああ、良かった、あってたわ。もしかすると、名前を間違えちゃってたかもって、思ったとこだったから。内心ほっとして、話しかける。
「打ち込みの練習シテタノ?」
「そうだよ。オレ、強くなりたいんだ!」
「あらまあ」
それはつまり、カナメを守るためかしら?彼はカナメの護衛らしいし。だから、強くなろうとしている?その志はすごくイケメンだったのだけれど、幼いせいなのか、とても可愛らしく思えた。
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ぐうたら猫(プロフ) - ミクミキさん» あら。そうでしたか…。 今からマイボードにご相談したい話をしますので、ちょっと待って下さいね!! (2019年12月8日 22時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - ぐうたら猫さん» ごめんなさいぐうたら猫さん……見当たりませんorz (2019年12月7日 10時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ミクミキさん» ミクミキさんの方です。 マイボードってメッセージが来たよって報告の機能がないからか、なかなか気付いてもらえないんですよね…。 (2019年12月7日 2時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - ぐうたら猫さん» ぐうたら猫さんのボードですか?それとも私のボードですか? (2019年12月6日 22時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ミクミキさんこんばんは! ミクミキさんにご相談があるのですが、マイボードを見てもらっても良いですか? (2019年12月6日 21時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
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