2-7 交渉決裂 ページ7
.
同時刻
「…猿飛一族の巻物だ」
森の中で黒猫…夜月は依頼達成の為、奪取した巻物を懐から取り出し地面に置いて数歩後ろに下がった
三十路そこそこに見える男は警戒する顔で正面にいる夜月を睨みながら巻物に視線を移す
「そうか…」
早速とばかりにそろそろと巻物を手にしようと近づく男は報酬、と夜月の低く響く声にビクリと体を震わせ固まった
「…」
しばらく経っても動かない男に夜月は怪訝そうに眉を寄せた
「…どうした、ないのならば破棄するが」
「…っ!」
夜月の殺気を感じたのか、巻物を取る体制のまま顔を上げない男は懐から取り出した手裏剣を夜月に向かって飛ばした
キンキンッ
「な!?」
「…」
すぐさま手裏剣を腰につけている脇差で跳ね返した夜月はやれやれとした顔を浮かべた
さすがに避けると考えていた男は夜月の返しに驚き巻物を片手に持ち数メートル後ろに下がった
「_____やれ!」
ザザッ
男の掛け声と同時に陰から現れたのは5人の男
自身の持つ武器を構え夜月を囲むように攻撃の体制を立て走り出した
ダッ
「もらったぁ!!」
「……」
微動だにしない夜月に嬉々と顔に浮かべる男達それを見た夜月は細くため息をつくと同時に脇差の持ち方を変えた
「ガッ…!!」
「うぐっ!?」
背後から率先して来た男の喉を斬り、続いて右から襲う男の刀を振り向きざまに払い落とし鳩尾に蹴りを落とした
(あと3人…)
2人に少し遅れて懐から潜り込もうとした男に反応した夜月は軽やかに地面から飛び上がりがら空きの背中に脇差を突き刺す
トンッ
その男を足場にして脇差を引き抜くと同時に怯んでいる男の首を宙に飛ばした
「ひ、ひぃぃいい!!」
それも一瞬のことで巻物を手にしている男は情けない声をあげて夜月が足を進めた途端よろよろと下がっていく
「決裂だ」
その言葉に察した男の顔ははみるみる恐怖に染まった
「い、命だけは…!!」
地面を突き出ている岩に背があたり逃げ場はないと絶望する男は懇願するがそれに一切顔色を変えない夜月は男の一歩手前の所で立ち止まった
「…」
夜月はその男の情けない姿に表情を変えることなくズブリと地に濡れた脇差を喉に向けて刺した
ビクビクと痙攣を起こした男は目を見開いてこちらを見る
口をパクパクと動かして何かを伝えようとしたいのか、それも長く続くことなく地面に倒れた
〜〜〜
…戦闘シーン説明するのは難しい(−_−;)
26人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サメ?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみです!更新停止になってしまってますが、これからも頑張ってください! (2022年6月14日 21時) (レス) @page38 id: 9329097f20 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - これからも更新頑張ってください (2018年2月26日 17時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 華月sども(*´∀`)お久しぶりです 気づかぬ間にめっちゃ書いてますやん(((( 画面の向こうから応援してますよ! 華月s頑張れー!フレッ⊂(`・ω・´)⊃フレッ (2016年1月10日 18時) (レス) id: 619d5fd377 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - わああ!!スミマセン!!打ち間違えましたァア!!( ;´Д`) (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - misyou.goさん» mid you.goさん、コメありがとうございます!!更新停止はないと思いますが…他の作品にも更新するので更新が不定期だったりします。これからもよろしくお願いします!(^◇^) (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華月 | 作成日時:2015年7月23日 20時