2-6 朧げな記憶 ページ6
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「…」
顔を伏せて走り去っていた子供の通った道をじっと見たマダラは開いていた口を閉じた
(あの小娘…)
《遅いぞマダラ！》
マダラはここ最近夢に出る人物とよく似ていると一目見て思ったのだ
柱間と決別したあの頃から見ているその夢
初めこそ、柱間と会っていた頃の場面でただそこにある黒いモヤしかなかったが、日を重ねるにつれてモヤからやや霞んだ人になり声も聞こえるようになった
《マダラ！》
余韻が残る中性的な声…思い返す程どこか懐かしく感じた
「…お前は一体…何者なんだ…」
そいつについて必死に思い出そうとすればする程に阻止するかのように酷い頭痛に襲われる
以前、イズナや今や亡き父タジマにそのことを話したこともあったが何の解決にもならなかった
戦の支障にならないように忘れようともした
それなのにふと気を抜いてしまえば夢の中のそいつのことを考えてしまう
別にそいつに恋を抱いてるわけではない、ただそいつに憧れている様な気持ちだ
「はぁ…」
これ以上考えても無駄だと判断したマダラはガシガシと乱暴に頭を掻いて明日のことを考えながらその場から離れていった
(…もし、そいつについての手がかりが少しでもあるのなら…)
ーーーーーーーーー
スタッ
「はぁ、はぁ、はぁ…」
村まであと少しの所でチトセは手を膝の上に乗せ息を切らして立ち止まっていた
「…死ぬかと…思った…」
殺される、チトセの思考が真っ先に思い浮かんだ言葉だった
(あの殺気は今まで会った人達の中で群を抜いている…)
もしかしたら夜月さんやセノリさんをも超えたものかもしれない
「世の中、上には上がいるんだなぁ…」
それに対して、村の子供よりは上の実力を持っていると自負してる自分がその人達から見てどれだけ足元にも及ばないかと痛感する
「…お姉様…」
《チトセ！今日はどこに行くのですか？》
「…やっぱり、覚えてないのかなぁ」
目頭が熱くなるのを感じながらもぼんやりと暗い空を瞬かせる星々を見つめて呟いた
「…あの時みたいに話したかった…」
だが現実はそう甘くない、こうなったのも何かの因果だ
かつてセノリにあの話をした時に聞かされた言葉が今やっと理解することができたと思う
「グシッ)…」
こぼれ落ちそうになった涙を手の甲で擦り、口を一文字にしたチトセは視界に映る村へ足を進めた
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サメ?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみです！更新停止になってしまってますが、これからも頑張ってください！ (2022年6月14日 21時) (
レス) @page38 id: 9329097f20 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - これからも更新頑張ってください (2018年2月26日 17時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 華月sども(*´∀`)お久しぶりです 気づかぬ間にめっちゃ書いてますやん(((( 画面の向こうから応援してますよ！ 華月s頑張れー！ﾌﾚｯ⊂(`・ω・´)⊃ﾌﾚｯ (2016年1月10日 18時) (レス) id: 619d5fd377 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - わああ！！スミマセン！！打ち間違えましたァア！！( ；´Д｀) (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - misyou.goさん» mid you.goさん、コメありがとうございます！！更新停止はないと思いますが…他の作品にも更新するので更新が不定期だったりします。これからもよろしくお願いします！（＾◇＾） (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 | 作成日時：2015年7月23日 20時
