2-30 鳥かご ページ30
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「よぉ。黒猫殿」
マダラが去って数分後、入れ替わるようにして来たのは既に応急処置を受けたうちはの者の一人だった
「いや、今は顔無殿といった方がいいのかね？」
「…何だ」
夜月は奴の顔を見て僅かに顔を歪める。彼は美丈夫に入るであろう顔立ちと体格であったが、夜月を見下す下卑た笑みを浮かべていた
「いやね、君が今どんな気持ちしてるんだろうなって思ってね」
「察しろ」
「これまた手厳しい事で。父上が先代と共にあの村に行った時に会えなかったのを残念がっていましたよ」
奴の父親…恐らく先代の頭領うちはタジマに同行していた2人のうちどちらかだろう。確かに夜月達が暮らしていた村に来たが、目的は亡命していたセノリとの接触であって黒猫を捕らえる事ではなかったのだ。無理もない
「ケッ、無視かよ」
無視を決め込んだ夜月に反応を求めていた男は顔を歪め舌打ちすると荒々しく夜月の襟首を掴み上げた
「分かってんのか？！うちはを裏切ることがどうなんのか、ああ！？」
血走った、というよりかは今にも写輪眼を出しそうな顔を近づけて罵倒する男は、先程まで夜月がもたれかかっていた木に力一杯押し付けていた
おいやめろと周りにいた仲間が諌めるように夜月と男の間に割り込もうとする
それでも夜月は無の表情のまま視線だけを男に向けるだけであり、それを見た男は嘲笑の表情を浮かべた
「聞いてんのか？もしかして、怖気付いたか？」
「…哀れだな」
「あ"？」
ボソリと呟くような小さな、だが低くはっきりとした声に襟首を掴み上げてる男は眉をひそめた
「…お前はこうでしか自分を見つけられなんだからな」
「っ！！！」
その言葉が男の逆鱗に触れたのだろう、襟首を掴み上げいない右腕が夜月の左頬に拳が入った
ただそれを視界で捉え、抵抗なく受けた夜月は打たれた勢いで地面に転び落ちた
「おい何やってんだ！」
「離せ！こいつを半殺しにしてやる！！」
「いいから落ち着け！！」
これはまずいと判断した仲間たちが男の両脇に腕を入れこれ以上暴れないよう押さえつけると、この場から離れるべく男を引きずりながら後退した。それでも男は暴れ、顔を真っ赤にして夜月に向かって留めとばかりに大声をあげた
「…てめぇなんかさっさとくたばっちまえ、死に損ないが！！」
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サメ?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみです！更新停止になってしまってますが、これからも頑張ってください！ (2022年6月14日 21時) (
レス) @page38 id: 9329097f20 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - これからも更新頑張ってください (2018年2月26日 17時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 華月sども(*´∀`)お久しぶりです 気づかぬ間にめっちゃ書いてますやん(((( 画面の向こうから応援してますよ！ 華月s頑張れー！ﾌﾚｯ⊂(`・ω・´)⊃ﾌﾚｯ (2016年1月10日 18時) (レス) id: 619d5fd377 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - わああ！！スミマセン！！打ち間違えましたァア！！( ；´Д｀) (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - misyou.goさん» mid you.goさん、コメありがとうございます！！更新停止はないと思いますが…他の作品にも更新するので更新が不定期だったりします。これからもよろしくお願いします！（＾◇＾） (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 | 作成日時：2015年7月23日 20時
