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2-19 捕縛 ページ19

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「ほら、飯だぞ。…ておい!聞いてんのか!?」
「……」

部屋、といってもあばら家に近い部屋でチトセは動かなかった
それに痺れを切らした男は頑なに動かないチトセに呆れるように口を開く

「悔しいのは分かるが、飯だけでも食えよ。後でどやされるの俺なんだから」

そう、チトセがこうなってしまったのは昨日の出来事からだ
ーーーーー

ヒュゥゥウ…
「…__」

外から吹く風の冷たさにチトセは目を覚ました

見えたのは木製の仕切しかない薄暗い部屋だった

(…寒い)

仕切りから入ってくる風の寒さから逃れようとチトセは体を起こす…はずだった


ギシッ
「____っ!??」

両腕からきつく縛られるような痛みを感じた
いや、両腕が体の前で雁字搦めに縛られているのだ

(縄!?なんで…)
「目が覚めたか」
「!」

小皿に小さな灯りを発しながらこちらを覗き込む男にチトセは体を強張らせた

「…誰、ですか。ここは!一体何処なんですか!!」
「…」スッ

男はチトセの質問に答えることなく静かにその場から灯りとともに消えていった

「ッ…このっ!」

ギチギチと両手足を縛る縄を解こうと力一杯に引っ張ったり、壁を使って擦ったりする。しかし縄は解けるどころか、かえってチトセの皮膚に血をにじませた

解こうとする時間が長くなると比例してチトセは焦り始める

(なんで、なんで解けないの!?)

「無駄だ。そいつは大の大人でも縄抜けできないほどの頑丈さを持ってる。解くどころか傷ができるぞ」
「!!」

いつの間に現れたのだろう、チトセは驚いて声の主に顔を向けた。そして再び現れた灯りから映し出される姿を見てチトセは驚愕した

「…何故、貴方がここに」

そこにいたのは古い神社で会っていた男だった

「貴様は忍の訓練を受けているくせに、このご時世のことは知らなんだな」

いや、知らせないようにうまく隠してたと言った方がいいのか、と目の前に現れた男は無表情にチトセを見ながら独り言を言っていた

「まぁ、貴様のおかげでとんだ儲けものを手に入れた。真逆、“黒猫”が貴様の師であったとはな」
「!!夜月さんに、夜月さんに何をしたの!?」

夜月が黒猫と名乗り色々なことをしてるのは最近になってセノリから聞いて知ったことだ
そんなことを知らないチトセに男、マダラは薄く笑みを浮かべた



「何、俺の一族の数人、村に向かわせただけさ。…黒猫と、人質になりそうな奴らを捕まえてな」

2-20 お願いじゃない、これは命令だ→←2-18 慟哭の出来事



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サメ?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみです!更新停止になってしまってますが、これからも頑張ってください! (2022年6月14日 21時) (レス) @page38 id: 9329097f20 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - これからも更新頑張ってください (2018年2月26日 17時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 華月sども(*´∀`)お久しぶりです 気づかぬ間にめっちゃ書いてますやん(((( 画面の向こうから応援してますよ! 華月s頑張れー!フレッ⊂(`・ω・´)⊃フレッ (2016年1月10日 18時) (レス) id: 619d5fd377 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - わああ!!スミマセン!!打ち間違えましたァア!!( ;´Д`) (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - misyou.goさん» mid you.goさん、コメありがとうございます!!更新停止はないと思いますが…他の作品にも更新するので更新が不定期だったりします。これからもよろしくお願いします!(^◇^) (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華月 | 作成日時:2015年7月23日 20時

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