NARUTO 戦国を生きる黒猫

42 しぶとい奴 <注意> ページ43

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「な…」

何奴！そう言うか否か、その時には女の体は銀色の軌跡が通ったと同時に頭と胴体が切り離された

「ガッ…」

頭は首から流れる血が放物線を描きながら硬い床に鈍い音を立てて一度跳ねて動きが止まる

その数秒遅れて頭を切り離された胴体は糸が切れたかのようにゴトリと倒れ切り口から血を止めどなく流して倒れる


「はぁ…
全く婆ぁの奴、専門外のことをやらせやがって」

依頼のほとんどが暗殺とかいい加減にしろよ

ボソッと文句をいうと刀についた血を床に振り払い鞘に収める

「おい！あそこから何か聞こえたぞ！」

「！…聞かれたか」

いつもより派手にやりすぎたか、あるいは優秀な人材がいたかのどちらかだ

だが、どっちにしろ夜月にとって都合が悪いため侵入してきたルートを辿り屋敷からでた


ーーーーー

タンッタンッ

「……。」

屋敷から脱出し屋根から屋根へと飛び越え、集落外に向かう夜月
いつもならば人目を避けるように駆けるはずが月の光に晒させるように走っていた




トッ

「ここまでついてくれたのは褒めてやる。
死ぬ覚悟は決まってんだろうな？
ドブネズミ」

走るのを止め、顔を後ろに向ける
そこには格好こそ違うが、さっき殺したはずの女が不敵の笑みをこぼして立っていた

「あら、もう気が付いたの？」

「斬りつけた時、首の皮が僅かに剥がれていたのが見えた」

僅かに眉をひそめ、殺気を込めるものの、それに反するように女は口角を更に上げる

「流石は常闇の黒猫、妾の変わり身(お人形)を見破ったとは噂も伊達ではないのね」

大方、女中か部下かに幻術をかけて女の皮を被せたのだろう

全くトキ婆の言う通り、隅から隅まで外道な奴だな


そう思う夜月は手首まで隠れてる裾の下から手裏剣を出し女に向かって二本投げ飛ばす


____キィンッ

「甘いよ……ッ！？」

女が手裏剣を弾いたのが戦闘合図と言わんばかりに夜月は一気に距離を詰め拳を女の鳩尾めがけて放つ

女の素早い反応で鳩尾にあたる一寸程のところで拳の先を阻んだ

ギリギリとお互い負けじとにらみ合う


「…何用だ。せっかく逃げ延びた命を落としたいのか？」

「フン…随分と喋るのね
噂では寡黙の冷徹な忍と言われてるのに
…妾も一応忍の端くれ、身を守ることぐらいはできるわ

それに貴方とは随分昔に会ってるわよね？」


「何…？」

女の言葉に夜月はピクリと眉を寄せる
その反応を見て女は目を細める

「本当に覚えてないのかしら？
ねぇ






______“妖姫”？」

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