30 恐怖 ページ31
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「タジマって…うちは一族の長じゃ…！」
セノリ「ああ」
「ならお前とは兄弟なのか？！」
少し語尾を荒げ質問する夜月
それに対していや、少し違うと苦笑いしながら答える
セノリ「俺とは腹違いの兄弟さ」
腹違い…？
夜月は何だそれはと思い、それを察したのかセノリは説明をする
セノリ「異母兄弟だよ」
「！…ああ」
夜月は納得して興奮で上がっていた肩を落とした
別に落胆した訳ではないようだ
それをみてセノリは話を続けた
セノリ「母さんは分家で伴侶…夫もいた
何故俺が今のうちはの長と異母兄弟だって分かるのは、母さんが俺を身籠る前にその夫は殉職してたからだ
それに母さんは前の長の側近だったし接触することが多かったからね
…で俺が生まれると母親は周りから数々の罵倒を浴びせられた
もちろん俺にも浴びせられた
最初は物心ついてなかったからわからなかったけど、今思い返せば酷いものだったな…
その事に俺の本当の父親はー…
ーーーーーー
ーーーー
ーー
母「！？何故ですか！
セノリはまだ４つ…。それに何故貴方様の側近である私が死ぬ必要があるのですか！！」
幼セノ「ん…母さん？」
丑三つ時くらいだった
まだ幼かった俺はもう寝ていたが母さんの怒鳴り声で目が覚めた
母さんがいる部屋と俺が寝ていた部屋は襖を間にしていたから俺が起きたことを気づかなかったかもしれない
「セノリは俺の子でもある。引き受けることは別に不自然ではなかろう
それとお前は信頼していたが今の騒ぎとなってしまえば俺の立場だけでなくセノリも危うい。それならばお前が死に、セノリを受け入れる方が一族の混乱が免れる」
聞いたことのある威厳のある低い声
襖の隙間から俺は覗き込んだら目を見開いたよ
だってその声の主が長だったんだから
長や母さんは俺が聞いているのに気づかないで話をした
母「それで皆は納得するのですか！？」
長「それが一番いい方法だと思っている…
二日後に来る
これはもう上との話で決まったことだ。その翌日の明朝に処す、いいな」
母「なら、私がいなくなったら一体誰が…」
突然鋭い音が響いて思わず肩を振るさせた
長が拳で殴ってそれで倒れる母さんを見下ろす
長「くどい！」
その一言だけを言うと玄関の扉を開けたまま夜の暗闇の中を歩いていった
俺はただ怖くてその場から動けなかった
長が睨んだ時の目が写輪眼になって今にも母さんを睨み殺してしまいそうだったから
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華月(プロフ) - boss.さん» コメントありがとうございます！1話から読み返した時にコメントが来ていてちょっと吃驚しました（笑）一年越しの返信ですみません。来年は忙しいので更新は難しいと思いますがこれからも更新頑張っていきたいです。これからも宜しくお願いします！ (2016年12月31日 10時) (
レス) id: 7893b0e95f (このIDを非表示/違反報告)
boss.(プロフ) - いきなりコメントすみません(汗) bossといいます。俺、創設期が大好きなんで、こういう小説があってすごく嬉しいです…！更新頑張ってください。 (2015年12月30日 13時) (レス) id: 57c1b50368 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 夜桜アゲハさん» 夜桜アゲハさん！応援ありがとうございます！これからも頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2015年6月30日 0時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜アゲハ - 更新頑張ってください！！応援してます(っ`･ω･´)っﾌﾚｰｯ!ﾌﾚｰｯ! (2015年6月29日 3時) (レス) id: c2b7e6dcd4 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 愛守羅さん» 愛守羅さんありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年5月2日 14時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 x他1人 | 作成日時：2014年8月19日 19時
