21 現れるもの ページ22
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夜月side
話を聞いた後、約二刻程相手をした帰り道だった
河原の明るさとは真逆と言ってもいい程の暗闇を走って行く時に忍びよる影が後ろからついてきていることを察知した
「……。」
スタンッと枝に立ち止まった
同時にその影も立ち止まる
「何者だ?」
敵に背後を見せてはいけないが、これは敵を油断させる為だ
後ろを振り返らず、神経を背中に尖らせる
[分かっている事を敢えて聞くのだな。
あの頃のお前はもっと愛らしかったのになァ…少し痩せたか?姫よ]
腹に響くような低い声には聞き覚えがあった
もう聞くことはないと思っていたあの声が
「分かっていても敢えて聞く、例え味方でも敵としてみなす
ーーそう教えたのはあんただろう?」
[確かにな…。
だが、ヘマして二人の餓鬼どもに口説かれ修行の付き合いをするとは…この時代に噂される“常闇の黒猫”と知られれば名が落ちるな…]
クケケッと馬鹿にするように笑う影の声
「別に、知ったことでは無いだろう。」
内心見ていたのかと驚いたがここでその雰囲気を出せば奴のネタにされてしまうのは分かっていた
[お前は穢れを知らない…愚図どもの一人のくせにしてワシの“娘”を殺め、一族共に後々捨てられた憐れな“娘の妹”よ…]
「……。」
静かに身体ごと振り向き影の方へ目を向けた
そこにいたのは人では無く、夕日の木漏れ日に反射する白銀がチラチラと輝いていた獣
“私”を“自分”に変えた
またこの世を生きる術を導いてくれた
「……こんな所で何をしている?
…“母さん”」
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華月(プロフ) - boss.さん» コメントありがとうございます!1話から読み返した時にコメントが来ていてちょっと吃驚しました(笑)一年越しの返信ですみません。来年は忙しいので更新は難しいと思いますがこれからも更新頑張っていきたいです。これからも宜しくお願いします! (2016年12月31日 10時) (レス) id: 7893b0e95f (このIDを非表示/違反報告)
boss.(プロフ) - いきなりコメントすみません(汗) bossといいます。俺、創設期が大好きなんで、こういう小説があってすごく嬉しいです…!更新頑張ってください。 (2015年12月30日 13時) (レス) id: 57c1b50368 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 夜桜アゲハさん» 夜桜アゲハさん!応援ありがとうございます!これからも頑張っていくのでよろしくお願いします! (2015年6月30日 0時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜アゲハ - 更新頑張ってください!!応援してます(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ! (2015年6月29日 3時) (レス) id: c2b7e6dcd4 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 愛守羅さん» 愛守羅さんありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2015年5月2日 14時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華月 x他1人 | 作成日時:2014年8月19日 19時