15 夜 ページ16
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チトセ「すぅ…すぅ…」
「……(薄笑」
さっきまでペラペラと頬を赤くして喋っていたチトセは横になっている自分にピッタリと密着させて規則正しく吐息をしていた
セノリ「…やっと寝たかい?」
「…宿主が勝手に入ってくんじゃねーよ」
音も無しに部屋にいるセノリ
こう見えてこいつはある一族の忍だった
セノリ「いいじゃないか。俺とあんたの仲だろう。
それと、今回の情報収集、大丈夫だったか?」
ニコリと顔にはっつけた笑みは何処かくしているような感じだった
「ああ、会合前だったから情報を持ってきたとき、奴は機嫌が良くなってな。」
あの二人と会って三日後、多少痛みはあったがむち打って依頼した奴の屋敷までたどり着いた
全ての情報とはいかなかったが手元にある情報を差し出したときは驚いていたな
まぁ、その後そいつのとこの情報もぬすんだがな
後セノリが忍だったと言うのは一族という枠に嫌気がさして友人の手引きで死んだことにしてもらったらしい
初めはただの抜け腰の奴だと思ったが、暫く情報収集で一族の所へ潜伏していたときに何と無く分かった気がしたからあまりそこに関して触れなかった
セノリ「ーーにしてもチトセちゃんがここまで甘えるなんて予想以上の結果ね」
「自分みたいなやつ以外の子供なんてそういうものだろう」
そういってチトセを起こさぬようにゆっくり布団から離れると隣で壁に置いてある机に片腕を置いたセノリは苦笑いをしていた
セノリ「あの子、夜月ちゃんがいない間ずっとさみしそうな顔をしていたわよ。」
「はっ、どうせ母親や父親のことを思い出したんだろう。
ー自分とは理由や根拠が違っても、捨てられたことには変わりない。」
セノリ「……。」
《ーお前なんて私たちの子じゃない!ー》
《ーおぞましい呪われた子ー》
《ーお前のせいで目にかけている忍一族が無駄死にしているんだ!ー》
無意識にあの頃の嫌な記憶が呼び覚まされた
「…チッ
ーーもう寝る。」
セノリ「…おう。」
「…あと言っておくが」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「前みたいに襲うなよ」
セノリ「ゔっ…。」
「…しようとしたな」睨
セノリ「い、いやぁ男のアレって(ガガガッ
…て危ねぇ!!」
「…襲ったら次は半殺しだ」
セノリ「分かった!分かったからクナイしまってくれ!!」
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華月(プロフ) - boss.さん» コメントありがとうございます!1話から読み返した時にコメントが来ていてちょっと吃驚しました(笑)一年越しの返信ですみません。来年は忙しいので更新は難しいと思いますがこれからも更新頑張っていきたいです。これからも宜しくお願いします! (2016年12月31日 10時) (レス) id: 7893b0e95f (このIDを非表示/違反報告)
boss.(プロフ) - いきなりコメントすみません(汗) bossといいます。俺、創設期が大好きなんで、こういう小説があってすごく嬉しいです…!更新頑張ってください。 (2015年12月30日 13時) (レス) id: 57c1b50368 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 夜桜アゲハさん» 夜桜アゲハさん!応援ありがとうございます!これからも頑張っていくのでよろしくお願いします! (2015年6月30日 0時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜アゲハ - 更新頑張ってください!!応援してます(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ! (2015年6月29日 3時) (レス) id: c2b7e6dcd4 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 愛守羅さん» 愛守羅さんありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2015年5月2日 14時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華月 x他1人 | 作成日時:2014年8月19日 19時