14 チトセ ページ15
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…タンッ
「…やっとついた」
あの河から少し離れた所に知っている人はあまりいないような小さな村の入り口にたどり着いた
(大人しくいるかな…あいつは)
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村の中心から奥あたりの酒場のような家に足を止めるとそこの扉に手を伸ばした
カランカランッ
?「!…いらっしゃい、夜月ちゃん」
カウンターの所で皿を布で拭いている長髪のやっと髭が生えたような青年がニコリと笑って迎えてくれた
「どうも、セノリ
…あいつは元気か?」
セノリ「ああ、あの子は「夜月さん!!」…ホラね」
「フグッ…いつも以上に懐くな
ーーチトセ。」
セノリが言う途中で正面から抱きしめられる
自分の半分の身長しかない幼女
この世の中の汚いものばかり見てきた黄色い目の自分とは違い、まだ世の中の半分も知らない澄んだ水色の目をしている
……それに対しては服にこびりついた血や泥の臭いがあっても気にせずに抱きしめるのはこいつ(チトセ)ぐらいだけだろう
チトセ「だって!」
「ハイハイ分かったから話は風呂に入ってからでいいな。」
チトセ「…むぅぅ。(*`H´*)」
「フッ)…。」
頬を膨らませて眉間にシワを寄せて怒る姿に前まで出ることのなかった笑みが零れた
セノリ「夜月ちゃん、あまりチトセちゃんを不貞腐れさせないでちょうだい。」
「いいじゃないか。我慢させるのもいい勉強だ。」
セノリ「ここ一週間離れてた奴が我慢って使うんじゃないよ」
ペシッと乾いた音が頭の上の痛みと共に鳴る
「いてぇ!?何すんだよ!」
セノリ「文句は後で聞くからサッサと風呂入っちゃなさい!」
「……(怒」
ーーーーーーーーー
「おじさんの前にチトセの話!!」
「ハイハイ」
「まだ30いってないんだけどね…」
「髭生えてたらガキはおじさんにしか見えねーよ。」アッサリ
「ちょっと夜月ちゃん、今さらりと貶めたよね?」
「…(ピュ〜」←口笛
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華月(プロフ) - boss.さん» コメントありがとうございます!1話から読み返した時にコメントが来ていてちょっと吃驚しました(笑)一年越しの返信ですみません。来年は忙しいので更新は難しいと思いますがこれからも更新頑張っていきたいです。これからも宜しくお願いします! (2016年12月31日 10時) (レス) id: 7893b0e95f (このIDを非表示/違反報告)
boss.(プロフ) - いきなりコメントすみません(汗) bossといいます。俺、創設期が大好きなんで、こういう小説があってすごく嬉しいです…!更新頑張ってください。 (2015年12月30日 13時) (レス) id: 57c1b50368 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 夜桜アゲハさん» 夜桜アゲハさん!応援ありがとうございます!これからも頑張っていくのでよろしくお願いします! (2015年6月30日 0時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜アゲハ - 更新頑張ってください!!応援してます(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ! (2015年6月29日 3時) (レス) id: c2b7e6dcd4 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 愛守羅さん» 愛守羅さんありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2015年5月2日 14時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華月 x他1人 | 作成日時:2014年8月19日 19時