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1 事の発端 ページ2

バシャバシャバシャーーー…







ざあざあと激しく地面に叩きつけるかのように降る雨の中

木から木へと移動する足音が複数響いていた



「はっ、はっ、…」

「逃がすな!絶対に捕らえて巻物を取り返せ!」









一人の黒ずくめの服装をした忍の後ろに同じ甲冑を着た複数の忍

いわばとある一族の忍達が追いかけて来た


黒ずくめは何かが入った布袋を腕に抱えている

おそらく今黒ずくめを追っている忍にとって重要な機密情報なのだろう









黒ずくめがスピードを上げ、距離を離していった




?「ーーー!!」


差を広げていったその先には今回の大雨のせいであろう地盤が弛み崩れた崖が目の前にあった





慌てて足を止め逃げれる道はないかと辺りを見渡したが既に無く




忍2「ザッ))いたぞ!」

忍3「ザッ))これでもう逃げられないな!」



?「!」

黒ずくめがうしろを振り返ればしつこく追って来た忍たちが取り囲んでいた



唯一背を向いている崖が逃げられる道だがそれだと今手元に持っている情報を失う可能性が高い

何より濁流に飲み込まれて下手すれば死にさえする



忍「へへっ、もう逃げられないぜ…。大人しく捕まりな。」

ジリジリと武器を持って近づく忍たちに後ろへと下がる黒ずくめ


崖からあと数歩のところまで下がった




刹那ー



ガラッ

?「!?」

不意に硬い地面が無くなった感覚が黒ずくめに感じた




忍「!!しまった!」

追いかけて来た忍たちが徐々に遠くなっていく






逃げられたと一瞬思ったがそれと同時に背中から叩きつけるような衝撃が走った


?「がっ……!!?」

あまりの衝撃に息を吸おうとするが口から入ってくる液体に邪魔され上手く呼吸ができない



僅かに開くことができた目には茶色い渦のように巻く濁流が捉えられた

?「ーーがはっ…ゔ…!!」








どうにかして陸へ上がろうと空いている右手を使ってもがくが濁流という自然の災いには到底敵わず




そこで意識が途絶えた

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華月(プロフ) - boss.さん» コメントありがとうございます!1話から読み返した時にコメントが来ていてちょっと吃驚しました(笑)一年越しの返信ですみません。来年は忙しいので更新は難しいと思いますがこれからも更新頑張っていきたいです。これからも宜しくお願いします! (2016年12月31日 10時) (レス) id: 7893b0e95f (このIDを非表示/違反報告)
boss.(プロフ) - いきなりコメントすみません(汗) bossといいます。俺、創設期が大好きなんで、こういう小説があってすごく嬉しいです…!更新頑張ってください。 (2015年12月30日 13時) (レス) id: 57c1b50368 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 夜桜アゲハさん» 夜桜アゲハさん!応援ありがとうございます!これからも頑張っていくのでよろしくお願いします! (2015年6月30日 0時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜アゲハ - 更新頑張ってください!!応援してます(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ! (2015年6月29日 3時) (レス) id: c2b7e6dcd4 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 愛守羅さん» 愛守羅さんありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2015年5月2日 14時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華月 x他1人 | 作成日時:2014年8月19日 19時

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