22話 凛side ページ24
……結局、原田さんに申し訳ない事をしてしまった…。私を呼びに来た時、お礼を言わないと…
と、そう思ってた時だった。
?:「起きてるか?」
と、障子の向こう側から声が掛けられた。間違いなく、私がさっきお礼を言おうと思った人物。
凛:「お、起きてます、原田さん。」
────スーッ…
私がそう返すと障子が開かれ、原田さんが姿を現した。
原田:「おはようさん。準備も出来てるな。」
凛:「(あぁ…次は私なのかな?)はい。」
私が頷きながら返事をすると、原田さんは「広間まで案内するぜ。」と言って、私を誘導してくれた。
縁側を歩いているし…今のうちに昨日のお礼を言わないと…。
凛:「原田さん。昨日は、ありがとう御座いました。」
原田:「気にすんな…さて、着いたぜ。」
原田さんは、ひとつの障子の目の前で止まった。
原田:「土方さん、いいか?連れて来たぜ?」
原田さんがそう言うと、中から「入れ。」という返事が返ってきた。
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凛:「(土方さん…本当に顔立ちが整っていらっしゃる…。)」
私がそう思いながら、土方さんと近藤さん。そして山南さんの前に座っていると土方さんが声をかけてきた。
土方:「さっきの『本条』って奴から聞いたが…おめぇも先の世から来た一人何だな?で、俺達の事…そして“例のモノ”についても知っているんだな?」
土方さんは、真っ直ぐに私を見つめた。彼に嘘なんて通じない…と言うより、嘘をいう必要が無い…よね?
凛:「知っています……それと、飲んだ者の末路も…。」
山南:「おやおや…という事は、あなたもこの新選組いて貰うことになりますが…構いませんね?」
……そもそも、私たちにこの世界での居場所なんて無いし……
凛:「お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。」
私がお礼を述べると、原田さんが口を開く。
原田:「なぁ、凛。おめぇもしかして、槍でも扱ってんのか?豆の位置が似てたんだが…。」
凛:「えっと…薙刀ですけど…。」
原田:「……よし、土方さん。こいつ、十番組に入れるぜ?」
凛:「!?」
う、嬉しいけどいきなり!?
近藤:「
凛:「あ、白石凛です。」
近藤:「白石君!!頼めるだろうか…?」
……まぁ、お世話になるんだし…力になれるのなら…怖いけど…
凛:「よろしくお願いします。」
自分にできることを頑張ろう。
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作者名:奏音♪ 弓桜 あさぎ 蒼空 x他3人 | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa
作成日時:2018年5月29日 22時