96話 ページ48
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翌日、Aはいつもの如く読影室にてモニターと向き合っていると急患が入ったことを知らされ甘春と共にラジエーションハウスへと走って行く。
小野寺｢急ぎで造影CT！大腸ガンの治療中の患者で症状から消化管出血が疑われるらしい。たまき、準備な。｣
たまき｢了解、広瀬！造影剤の準備と管球ウォームアップ！｣
｢はい！｣と応えて走って行く広瀬を横目にCTモニターへと急ぐAと甘春。
すると大腸ガン患者の担当医がこちらへとやって来た。
｢担当医の田中です。どうですか？｣
Aと甘春は届いた患者の画像を見つめながら応える。
甘春｢患者の篠原さんは大腸ガンの治療中でしたよね？確かにS状結腸にこぶし大の腫瘍があり、リンパ節も少し腫れているようです...｣
A｢それにこの腫瘍が造影剤で染まっているため、ココからの出血の疑いが濃厚ですね。｣
｢止血を急いだ方が良さそうですね...ただ篠原さんは心筋症を合併しています。心機能が低下していて恐らく大きな手術には耐えられないかと...｣
A｢...！...甘春先生、それなら...｣
甘春｢はい。...IVRを。｣
それを聞くと担当医は｢その方が安全です｣と応え、頷く。
すると軒下は思い出したかのように呟く。
軒下｢...でも、鏑木先生...今は懇親会に...｣
...！...そうだ...今朝懇親会に行ってくるって言ってたな...
苦い表情を浮かべていると、五十嵐が口を開いた。
五十嵐｢...鏑木先生を待っている猶予は無いかもしれません。｣
｢いや、待つべきだ。...甘春先生や安藤先生は助手のご経験しかありませんよね？彼女達に任せるなんて荷が重すぎる。｣
A｢.....｣
僅かに拳を握り締めていると、彼の言葉によってそれを緩められた。
五十嵐｢彼女達だけではありません。僕達"技師"が、サポートに入ります。｣
A｢...！...五十嵐さん...！｣
Aは顔を上げるが、患者の担当医は怪訝な表情を浮かべる。
｢サポート？君達に出来ることなんてたかがしれてるだろう。｣
それに負けじと五十嵐は一歩踏み出して応える。
五十嵐｢鏑木先生を待っている間にもし患者の容態が悪化すれば、それこそ命を落としかねません。｣
Aはそんな彼を見て、口を結ぶ。
今度こそ、助けたいんだ。
そう願うように。
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続編の準備が整い次第お知らせ致します。
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
