95話 ページ47
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A｢甘春先生お疲れ様です。...どうかされたんですか？｣
ラジエーションハウスの扉の前で立ち止まったままの甘春を見つけて声をかけるA。
甘春｢...！...安藤先生。｣
甘春はそう応えると、ラジエーションハウスの扉へと視線を動かす。
Aもそれを辿ると、扉の奥にうっすら青白く光っていることに気が付く。
ふと、Aは首を傾げた。
今は21時を優に超えている。
この時刻に誰かが残っているというのだろうか。
2人はその光に誘われるようにラジエーションハウスへ足を進める。
A、甘春｢...！｣
すると中ではデスクに向かっている広瀬がいた。
彼女は立ち上がるなり傍にいた悠木へと声をかける。
広瀬｢悠木さん、塞栓物質ってどう使い分ければいいんですか？｣
悠木｢そんなことも知らないのかよ...ダメダメだな。これは...｣
説明を始める悠木の隣で軒下は溜息混じりに呟いた。
軒下｢はぁ〜...使えそうなIVRの書類はこれで全部だな...｣
威能｢まずは3Dロードマップを作る練習をしましょう。血管を色分けすることで医者がカテーテルを通すルートを分かりやすくします。｣
軒下｢それにしても地味な作業だなァ...｣
威能｢いずれまたやってくるかもしれない患者のために準備しておいて損はありませんよ。｣
小野寺｢カテーテルってホント細くて厄介だなァ...オイ、IMAの造影ってどっちだ？｣
作業を続ける2人の隣を歩きながら資料を見つめる小野寺。
たまき｢こっちです。ソレ折り曲げないで！！｣
小野寺｢へいへい...｣
するとIVR室から出てきた五十嵐は軒下へ｢出来ましたか？｣と声をかける。
五十嵐｢...IVRの根本は血管は全ての臓器に繋がっているため、血管の中を辿れば他の臓器を辿り着けるという発想です。
このルートを僕達もしっかりと頭へ叩き込んでおけば、医者がカテーテルを進める時必要な画像をスムーズに出すことが出来ます。｣
悠木｢しかも血管が見えるのは造影剤を入れた一瞬のみ。この状況を例えるなら...僅かな地図と小さな灯だけを頼りに突き進む真っ暗な立体迷宮！｣
たまき｢お前がドヤ顔すんな〜！｣
ワイワイと騒ぎつつIVRの勉強を進める技師のメンバー達。
A｢...良いチームですね。｣
甘春｢本当に...そうですね...！｣
Aと甘春は顔を見合わせて微笑んだ後、そっとラジエーションハウスを後にした。
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
