91話 ページ43
文字数の都合上英文は省略させて頂きます。
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ピレス『君から連絡をくれるなんて珍しいね。どうかしたのかい？』
教授は忙しいはずなのにそれを感じさせることなく応じてくれた。
僕は少しだけ口元を緩めた後、一度噤み、口を開く。
五十嵐｢...伊東さんのことで少しお話を伺いたい思いまして...｣
ピレス『...そうか。また何かあったのかい？』
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僕は今日の出来事を簡潔に教授へ伝え、続ける。
五十嵐｢"安藤"故に治療が出来ない...そのもどかしさに苦しんでいるようなんです。...教えて下さいませんか？どうして彼女に素性を隠すよう促したのかを...｣
すると教授は少しだけ間を空けてから僕へ応えた。
ピレス『...ならば話そうか。どうして私が彼女に"安藤"という仮面を被せたのかを。』
五十嵐｢...！｣
ピレス『君が日本へ戻った辺りからだったかな...』
．．．
｢さすがMs.伊東。秀才と呼ばれるだけあって完璧ね。｣
｢ああ...君があの"悲劇の秀才"...辛かっただろう？よくここまで頑張って来たね...｣
｢...アレが"悲劇の秀才"...ミスひとつ無くて逆に気持ちが悪いな...｣
．．．
ピレス『...一体あの記事を書いた者はどうやって彼女の身内のことを調べたのかわからないが、もともと注目されていただけあってあの記事はすぐに広まってしまった。』
五十嵐｢.....｣
...それもそうだ。
僕も日本に戻って来てから記事の存在を知ったが、翻訳された内容がすぐにネットニュースランキングの上位へとくい込んでいた記憶を思い出す。
ピレス『"悲劇の秀才".....周りは皆彼女のことをそう呼び、また同情心を向けた。
また肉親を殺 したと思われている"放射線科医"という職についている彼女に対して、畏怖や不快感を示した者さえいたんだ。』
五十嵐｢...！！｣
ピレス『...彼女はその辺りから不眠や呼吸困難を起こすようになった。
そして酷く"完璧"な結果に執着するようになってしまった。.....いや、周りの環境がそうせざるを得なくさせてしまっていたのかもしれないね...』
五十嵐｢.....そう...だったんですね...｣
...呼吸困難...だからあの時過呼吸に陥った時｢また｣と呟いていたんだ...
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
