少年少女、恋物語°*18歳編*°Part１

第26話『馬乗り』 ページ27

それからと言うもの、しばらく枕投げが続いていた。


カノ「あ〜！セト、やったなぁ！」


((ビュン


カノは枕投げのコツを掴んだようで、凄い勢いで枕がセトに当たった。


セト「うえっ！」


枕は、セトの顔に直撃し、私の方に倒れてきた。


逃げようと思ったが、下が布団なのでうまく走れず転んだ。


貴方「いてっ…」


ここまではよかった(？)のだが、転んだ私の上に何かが乗っかってきた。


貴方「うえっ…！」


目を開けると、そこにはセトの顔があった…


セトは、意識が朦朧としている感じで私の上にいる事に気付いてない…


しかも、この感じ…馬乗り状態だよ!?


それに私、結構苦しいよ…！？


貴方「うっ…苦しい…」


私がバタバタしていると、


セト「うわっ!!Aちゃん、ごめんなさいっす!!!」


やっと気づいたのね…


急いでセトが退いてくれた。


貴方「な、なんでそこの二人は助けてくれなかったのさ…！」


キド「わ、悪い…特に理由はないが、俺が行ったところでどうにもならんだろ」


いや、なったと思うよ!?


心の中でツッコミを入れた。


カノ「いやぁ〜なんか面白くてさw」


カノが作ったような笑みを見せる。


少し不思議に思ったが、その気持ちは次の言葉で一気に消える。


カノ「だって、セトがAちゃんを襲ってるようにしか見えないんだもんww」


貴方「なっ…//」


セト「さ、さっきのは事故っす！(焦)」


あぁ…恥ずかしい…//


こんなことなら枕投げなんかしなければよかった…


私は、数分前の自分を恨んだ。

第27話『王様ゲーム』→←第25話『温泉』

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