ホグワーツの天才児

1st year ページ1

皆様ごきげんよう。私、西園寺椿と申します。

否、今はカトレア・エバンズと名乗るのが正しいでしょうか。



”エバンズ”と聞いて、ピンときた方もいらっしゃると思いますが、私、憧れだったハリーポッターの世界に転生を果たしたようです。

それも、かの有名なハリーポッターの母親のリリー、そして伯母のペチュニアの姉として。






黒髪ロングで黒の瞳だった前世はよく”大和撫子”などと言われてきましたが、流石外国人ですね。前世の名残など一欠片もないブロンドの髪に深緑色の瞳。

まるでリリーとチュニー(ペチュニア)を割ってたしたようです。






2歳年下のチュニーとリリーはとても可愛らしく、今後あのように仲が引き裂かれてしまうのが残念で仕方がありません。

もちろん、リリーもまだ見ぬ義弟＿ジェームズも、セブルス、シリウス、リーマス、ダンブルドア…たくさんの命を落とした人を救いたい。けれど、私が原作を変えようと動いたところでそんな簡単に変わってしまうのか、その影響でどう物語が進んでしまうのか、心配です。







さあ、暗い話はここまでにして、今の私のことを話しましょうか。


家族は父、母、私、チュニー、リリーの5人家族。

今私は10歳で、チュニーたちは8歳。

魔法も使えるため、来年になればきっとホグワーツから手紙が届くはずです。


リリーもチュニーもとても良く私に懐いてくれているのですが、まだ魔法のことは話していないため、来年ホグワーツから手紙が届いた時に妹たちが私から離れていってしまわないかがとても心配です。







ああ、もしかしてこの口調が気になりますか？

実は私、前世は日本だけでなく世界で活躍している西園寺グループの令嬢でして、パーティーやお茶会などとたくさんの社交界に出入りしていた為、この話し方が染み付いてしまっているのです。


とは言っても、たった10歳の年端も行かない少女がこんな話し方をしていたらお父様とお母様が驚いてしまうので、普段はお父さん、お母さんと呼び、話し方も砕けさせて頂いています。







正直どうして前世の私が命を落としたのかも、なぜこの魔法のある不思議な世界にやってきたのかもわかりませんが


大好きなハリーポッターの世界で過ごせることに感謝して、私にできることから少しずつ頑張っていきたいと思いますので、皆様どうか暖かく見守っていただきますよう、お願い致します。

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