美門翼生徒会長は悪戯好きの生徒会長です！！

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結局行く時同様働かない頭を必死に動かしながら生徒会室に戻った。



生徒会室の扉には黒板消しは挟まっていない。
もう同じ悪戯をされる事はなさそうだ。


だがしかし、この扉を開けると待っているのはなんだろうか。


地獄か？それとも天国か？


まぁ、そんな事言わずともほとんどの確率で地獄だと思うが。


扉を開けると中は書類で散らばってた。

俺が一歩踏み出すと踏んでしまう書類もあって慌てて一歩下がる。


え…まさかこれ生徒会長が悪戯としてバラ撒いたのか！？
流石にこんな事しないって思ってたけど！！


生徒会室が書類の白で埋め尽くされている状況に呆然としていると書類を拾ってたのか机の下でしゃがんでた生徒会長がひょこっと出てきた。


そして面倒くさそうな顔をしながら俺を見て



「何ぼんやりしてるの。さっさと拾ってよ。」



あ、これは機嫌悪いぞ…。


怒らせたくなくて目の前の書類を只管無心で集めた。
俺と同じように青褪めながら書類を拾う奴らを見る限りもしかしたら俺がいない間に何かあったのかもしれない。


するとブツブツと小さな声で喋る生徒会長が書類を拾いながら近づいてきた。


「片山はアーヤを独占するし、アーヤは文芸部の男の後輩に好かれてるし、挙句の果てに七鬼は書類をぶち撒けたまま逃げたし……。」


あ、これ副会長がやった奴なんだ。


って副会長逃げたってなんですか！！
これ貴方がやったんだったら貴方も片付けてくださいよ！


今日、珍しく俺はいまこの場にいない副会長を恨んだ日だった。

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