黒い神官様と少女は相思相愛のようですよ？【ジュダル】2

終幕＊ ページ44

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿「どうだい、これが昔、世界がまだバラバラだったころからのお話だよぉ………」


「へぇ〜！ すごいね！！ あれ、でも、黒いルフ？だったっけ？？ あれは、どうなったの？？ 今とは全然違う感じだったけど……」


「黒いルフはねぇ… このお話の時代から時が経つに連れて、人工物だったのが、いつの間にか自然に成ったそうだよぉ……」

「へぇ〜 でもでも、すごいことをしたんだねっ、僕らの『ご先祖様』は！」

「そうだよぉ…… だからね、ご先祖様の行いに恥じぬように、私達は平和を見守る役目があるんだよぉ。 わかったかい？」


「うん！ わかった！」




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彼女が目指した世界は、ずっと先の世代まで続いていた。

…………彼女と神官は、いつまでも、いつまでも、一緒にその様を見守っているのだった。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_____ときに、お気づきだろうか？


この物語の世界にどことなく似ているけど、全く違う世界があることに。


一番の違いは、「白い少女」が現れなかったことだ。


……そちらの世界がどうなるのかは、今の時点では誰にも分からないのだけれどね。



-fin-

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