51話* ページ29
【ジュダルside】
俺は躊躇なく医務室の扉を開ける。
そこには、白瑛によって腕を封じられている琉亜がいた。
ジュ「………やっぱり、お前かよ。もう観念しろよ。」
咄嗟に琉亜はなんのことだか分からないとでもいうような表情で抗議を始める。
が、ルフがざわついてる。あいつは動揺してる。
俺は、琉亜の抗議の声を遮って、静かに言った。
ジュ「……最後の被害者が全て証明した。何より、お前がここにいることが証明だろ。身体検査くらいすれば、凶器だって、すぐ見つかる。お前、魔法は使えねぇしな。ナイフとかに頼るしか方法はねぇんだろ。」
そこまで言うと、琉亜の顔からは血の気が引いた。
そして、すぐにその表情は悔しそうに歪む。
琉「っな、なんなのよ、みんなして!!! どーしてあたしを疑うのよ! こんなにも頑張ったのに……! ジュダルへの愛だったら、誰にだって負けないわ! 生まれた時からみてきたんですもの! なのに……!何であんな女なんかに……!!」
つぎはぎだらけの言葉を繰り出す。
そんなやつに、俺は告げた。
ジュ「あいつは…… Aはお前見てぇに歪んでねぇよ。だからこそ、俺はあいつを愛してる。だから________」
そこで俺は、杖を取りだし先端を奴の首につきつけた。
ジュ「________それ以上、Aの悪口を言ってみろ。 …ただじゃおかねぇぞ。」
そういって、俺は奴に背を向け、絶望したような顔の琉亜が地下牢へ連れて行かれる様を見ていた。
そして、書斎へ向かって歩き出した。
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コウ - とても面白いです!! 更新頑張って下さい!! (2015年9月30日 22時) (レス) id: a943b2455a (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 頑張ってください!更新が待ち遠しくてたまりません(≧∇≦) (2015年6月22日 18時) (レス) id: cd91f184a6 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - いえいえwwこれからも更新楽しみに待っています(´∀`*)>ビシッ (2015年4月30日 2時) (レス) id: 02a89a0c0b (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - もこもこさん» 返信遅れました……! 全部読んでくださってありがとうございます。 ゆっくりではありますが、更新していくので、これからもよろしくお願いしますっ♪ (2015年2月9日 21時) (レス) id: af4fa1a72b (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - うわああ…るあ…ウザwww全部読みました!面白いです!更新頑張ってください!! (2015年1月28日 0時) (レス) id: 65c41c526d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:音夢 | 作成日時:2014年12月11日 11時