38話* ページ15
とりあえず、私は捕縛され、牢に入れられた。
紅炎様も立場上、形式だけでも私を疑わねばならぬと言って、自ら牢に足を運びそう伝えてくださった。
「すぐに出す。少し待っていろ」とのお言葉もつけて。
数日間は牢にいた私だが、その間、たくさんの人が来てくれたため、退屈はしなかったし、寂しくもなかった。
特にジュダルは何もないときだと、牢に入り浸っていたため、内心とても嬉しかった。
そして、ついに。
ある日、武官の一人であろう者が私をつれ出しに来た。
武「判決が決定いたしました故、私と共にいらしてください」
そういって、連れてこられたのは紅炎様の前。
すぐに跪き、顔を伏せる。
そして、文官……いや、顔を隠した神官連中の一人、だったか。
その人が、巻物を広げ、書かれた結果を読み上げた。
神「被疑者A。……………連続殺人の罪により、処刑または国外追放を命ずる。」
一瞬、時が止まった気がした。
周りの雰囲気も凍り付いた。
炎「どういうことだ!!!俺は確かに、『証拠不十分により、罪には問わぬ』としたはずだぞ!!!」
紅炎様の怒りに満ちた声が響く。
明「兄王様のおっしゃる通りです。その処分は適切ではない。」
神「しかし、こちらの書類にそうありますゆえ。」
神官の口角が怪しく上がる。
…………いつの間にか、広場では、ジュダルを除いた神官と紅炎様らに別れてにらみあっている状態であった。
……………このまま放っておいたら、禁城内が二つに割れる……
私はそう直感した。
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コウ - とても面白いです!! 更新頑張って下さい!! (2015年9月30日 22時) (レス) id: a943b2455a (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 頑張ってください!更新が待ち遠しくてたまりません(≧∇≦) (2015年6月22日 18時) (レス) id: cd91f184a6 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - いえいえwwこれからも更新楽しみに待っています(´∀`*)>ビシッ (2015年4月30日 2時) (レス) id: 02a89a0c0b (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - もこもこさん» 返信遅れました……! 全部読んでくださってありがとうございます。 ゆっくりではありますが、更新していくので、これからもよろしくお願いしますっ♪ (2015年2月9日 21時) (レス) id: af4fa1a72b (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - うわああ…るあ…ウザwww全部読みました!面白いです!更新頑張ってください!! (2015年1月28日 0時) (レス) id: 65c41c526d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音夢 | 作成日時:2014年12月11日 11時