#4 この雨に打たれた弓を受け止めて【2j3j】

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『…だから、最新の安全設計の車も買えてないから轢かれた。……ほんと嫌だわー。アイツらのせいで自分の足不自由になったんだから。』


≪え？
≪どういうこと？


『…まぁ…リハビリをしないと自分は歩けなくなりました。今は車椅子生活です。』


≪待って情報が追いつかない


『あはは…兄さんが気づいて声をかけてくれてなかったら自分は死んでたよ。足だけで済んで良かった。』


『…それで二人は無事に檻の中…の前の裁判中。もう顔を合わせることはないだろう。………でもそれのせいで、弓道出来なくなっちゃった…全国大会、あったのになぁ…これからって時期に、何でだろ…私、何かしたかなぁ…？悪い神様狩りすぎた？』


≪そんなことない
≪弓道部所属女子じゃなくなっちゃったね。あはは…
≪私ってことは嘘ですか？


『……でも、不幸中の幸いで夢はまだ叶えられるから。リハビリをして歩けるようになれば…。』


≪夢？


『…あ、言ったことなかったっけ。自分の夢は幼稚園とか保育園とかの先生。家柄とか関係なく話してくれてた先生がいてね、その人みたいに成りたくて、学校行き直したんだ。』


≪そるさんから授業受けたい
≪配信で教えてもらいたい


『…ごめんなさい。もう会社とも話してあと数日で決断をするつもりなので。…夜遅くまで起きれないしこの事だけを伝えたかったからもう終わりにしますね。…それじゃあおつそる。』


≪おつそる…？
≪初期そるさん？
≪おつそる…！！

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