88 ページ43
side:You
走って走って走って
.
「はぁ...っ...はぁ...っ...」
疲れて足を止めた途端
息を切らしながら溢れて出くる涙
.
辛い、苦しい、悔しい、
.
千「A!」
そんな私を追いかけてきてくれた大切な親友
側に来れば勢いよく抱きしめてくれて
私はさらに感情が溢れてしまう
.
「千晃...っ...、私...どうしよう...」
「真司郎にも...隆弘にも...、...皆に迷惑かけた...っ...!」
.
千「迷惑なんて誰も思ってないよ...!」
千「どうもしなくていい...そのままのAでいいんだよ?」
.
千「大丈夫、みんなAのことが大好きだよ」
千「私も宇野ちゃんもにっしーもだっちゃんも秀太くんも」
千「とくに真司郎なんて...Aのこと、好きで好きで堪らないよ」
.
千「...でも、苦しかったよね?」
千「我慢しなくていいよ」
優しく私の背中をさすってくれる千晃に
私の心も自然と落ち着きを取り戻す
.
千「少し落ち着いたみたいだね...大丈夫?」
「...うん」
涙もだいぶ収まって
気がつけばクラスの集合時間に迫っていて
千「...行こ?」
千晃が手をとって連れていってくれた
集合場所へ行けば
ほとんどのクラスメートが戻ってきていて
その人混みの中から実彩子が駆け寄ってきた
実「A...大丈夫?」
実「ごめんね...呑気にトイレなんか行ってて...」
申し訳なさそうな顔をして私に抱きついて
「大丈夫だよ、実彩子ありがとう」
千「あれ?男子たちは?」
実「いま絶賛説教中〜(笑)」
千「なんでよ(笑)」
実「秀太とにっしーが先生に怒られて」
実「日高くんと真司郎は巻き込まれた(笑)」
千「...本当に馬鹿(笑)」
真司郎が戻ってきたら
今日のこと謝ろうって決めたのに
全然タイミングが合わなくて
むしろ真司郎たちが
先生にマークされてるせいで近づくこともできない
.
結局謝れないまま
気がつけば時計はもう9時半を指していた
「はぁ...」
実「さっきからため息ばっかり(笑)」
たぶん実彩子は何となく察してくれてるけど
何も聞かずに私が言うのを待っててくれてる
.
435人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキ(プロフ) - ななさんの作品どれも好きでSorry,I...の続きが気になります!ツイッターもフォローさせていただいてます!これからも更新頑張ってください!! (2018年7月28日 7時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 最近ずっとSorry I(2)が更新されないからどうしたんだろうと・・・と思ってました。でも次の移行準備だったんですね!!楽しみにしてます!! (2018年7月28日 1時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いいところでストーリーが終わってしまうと続きが早く読みたいです (2018年7月17日 23時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 早く続きみたいです!! (2018年7月15日 21時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
たかじろ(プロフ) - このお話めっちゃ好きでずっと読ませてもらってます!!更新頑張ってください!!! (2018年7月14日 23時) (レス) id: 20feef4c7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なな | 作成日時:2018年4月22日 14時