８７ ページ42
side:Shinjiro
真「Aを傷つける奴は誰だろうと許さへん」
真「友達でも親友でも、たとえ親でも...」
銀も華も律も凛も昔からの大切な友達
京都時代の数少ない旧友
そんな凛に俺は酷いことしてるのかもしれない
真「Aを苦しませる物は全部、俺が許さない」
．
真「本当は今...、お前をぶん殴りたい」
凛の気持ちも薄々気がついてた
それを心地よく感じる俺もいた
.
でも今は違う
真「...頼むから早く俺の前から消えろ」
真「俺の我慢が出来る内に」
.
Aが全て教えてくれた
何が一番大切で、何を一番に守るかって
.
大切なものを守るためなら
何を失くして何を捨てても
.
君だけ離したくないんだって
.
真「...二度と俺の前に来るな」
.
凛「...っ...真ちゃんなんて、大っ嫌いや...！！！」
凛は泣きながら走り去って行った
．
俺はAのことで頭の中がいっぱいで
探そう動くと、ぐいっと腕を引っ張られた
真「...宇野ちゃん」
実「今は千晃がいてくれてるから」
真「でも...」
実「今だけは千晃に任せて...真司郎は待っててあげて」
.
それからの俺は、だいぶ冷静さを失っていた
Aを待っている間は落ち着いなんかいられなくて
.
隆「...気持ちは分かるよ」
隆「落ち着いてなんかいられないよね」
そんな俺の隣にいる西島
隆「...さっきの女の子、あんな言い方して良かったの？」
隆「仮にも幼馴染でしょ」
.
真「...俺は決めたんや」
真「たとえ何を失くして何を捨てても」
真「Aだけは離さへんって」
.
真「俺はあいつのためなら何でも出来る」
俺は真っ直ぐ西島に伝えた
ある意味、宣戦布告のよう言葉だった
.
隆「...そっか」
西島は少し遠くを見ながら小さく息を吐いて
隆「Aを守ってやってよ」
隆「ああ見えて弱っちい子だからさ」
そして人懐っこい、くしゃっとした笑顔を見せた
.
真「...おう」
.
A
頼むから早く帰ってきて
俺にその可愛い笑顔を見せて
.
俺の見えない所へ行かへんでや
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 435人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキ(プロフ) - ななさんの作品どれも好きでSorry,I...の続きが気になります！ツイッターもフォローさせていただいてます！これからも更新頑張ってください！！ (2018年7月28日 7時) (
レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 最近ずっとSorry I(2)が更新されないからどうしたんだろうと・・・と思ってました。でも次の移行準備だったんですね！！楽しみにしてます！！ (2018年7月28日 1時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いいところでストーリーが終わってしまうと続きが早く読みたいです (2018年7月17日 23時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 早く続きみたいです！！ (2018年7月15日 21時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
たかじろ(プロフ) - このお話めっちゃ好きでずっと読ませてもらってます!!更新頑張ってください!!! (2018年7月14日 23時) (レス) id: 20feef4c7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なな
| 作成日時：2018年4月22日 14時
