20話 ページ20
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槙「楽が原因？Aに何かしたの？」
楽「……そういう所ですよ。Aくんの気持ちを野放しにして僕の存在を伝えていなかったおかげでAくんは今失恋中だと思います。」
「あー！」と納得している槙にため息一つ。
楽「今のAくんを正常に戻せるのはどなたか分かりますか？」
冬「まずオーナー2人は待機で、鳴は現在の状況的にAさんと合流するのはアウト。葉と春はほぼ無介入だったからほぼ意味なし。と、考えると俺か葵さんしかない訳で…一番良いと思うのは葵さんでしょうね。」
確かに葵はAと8年間も共にしている人物。
昔の性格と今の性格どちらも経験している有力者だ。
ただ、葵がAに拒絶されたらもう終わり。
楽「槙、弟さんの力使えばどこにいるかは把握出来るんじゃないでしょうか。」
槙「…確かにね、マコの人脈発言力じゃAを見つける事は簡単だ。」
楽「……すみません、やっぱり僕が行っても大丈夫ですか。」
みんなびっくりして固まってしまった。
何せ思いもしなかった楽からの希望。
一番Aを嫌っていたはずの彼が何故、と頭を巡らせる
。
楽「元はと言えば僕がAくんに攻撃的な発言をして、ノルマを突き付けて強制的に槙への想いを終わらせようとしたからこんな事になっているんです。槙がAくんを拒絶しなかった点もありますが、ほぼ僕が悪いので…今回の事は……。」
鳴「あぁ……聞きたい事があったんです。オーナー…槙さん、Aさんの事どうしたいんですか？」
槙「…ずっと同じ関係でいたかっただけなんだぁ。でもこの気持ちにそろそろ区切りを付けなきゃね。Aと葵とは…＿＿＿＿＿」
楽「＿＿＿＿＿…本当にいいんですか。」
槙「うん。大丈夫だよ。楽も困らせてごめんね。」
楽「いえ……」
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作者名：乾
| 作成日時：2023年3月8日 23時
