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Episode114 ページ27

首領室を出たAは、安吾の後ろをついて行く。

「安吾さんはお幾つなんですか?」

「そうですね、まずは準備運動という事で、ご自分で僕について調べてください。」

ただの雑談のつもりで話しかけたのだが、思いもよらぬ回答だった。

面白い人だな。

「じゃあ安吾さんは、私のことどれくらい知ってます?」

興味半分で尋ねてみると、眼鏡を押し上げ、Aの顔を凝視する。

「藤崎A、本名はジェーン・ウォーレス 9月29日生まれ 十六歳 AB型 151cm 40kg。英国マフィア : イエロースネークの令嬢で、現在はポートマフィア、中原中也の直属。異能力名は『淑女怪盗』触れた異能力をコピーする。」

すらすらとAについての情報を並べる安吾。
Aも舌を巻いた。
本名や経歴については幹部や首領しか知らない筈だ。

「こんなのは基本です。これでも情報員ですから。」

まだ知っていることはありますが、と言わんばかりの表情。
恐らくAが昔何をしていたのかも、家族についても、この男は知っているのだろう。

なるほど、それじゃあ……。

「私が今食べたい物わかりますか?」

唐突なAの質問に、固い表情を崩す安吾。

「食べたい物…?」

顎に手を当てて考え込む安吾。

「ぶっぶー、時間切れです。正解はショートケーキでした。」

答えられなかった安吾は、ニンマリ顔のAを不可解そうな顔で見つめる。

「ちなみに、安吾さんは今珈琲が飲みたい。」

Aの指摘に今度は驚いたような表情を浮かべる。

「どうして、そう思うんです?」

「袖に珈琲を挽いた粉が付いてます。目の下のクマを見ると、寝不足なようですね。少し不機嫌そうで、先程から速足で歩いているところを見ると、珈琲を煎れたものの、飲む前に森さんに呼び出された。」

合ってます?と安吾の顔を覗き込む。
安吾は降参だ、というように両手を挙げて見せた。

「能力が高いとは聞いていましたが、本当のようですね。これなら仕事もすぐに覚えられるでしょう。」

「どうも。ところで、ショートケーキあります?」

期待を込めて安吾に尋ねると、気の抜けたようなため息が返ってきた。

「これは、また突っ込む仕事が増えそうですね。」

「?」

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noel(プロフ) - 星猫さん» いえいえ、ありがとうございます (2020年4月14日 19時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみませんです;;更新頑張って下さいね。 (2020年4月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 星猫さん» お誘いは凄く嬉しいんですが、今年受験生でして…。コロナのせいで今が暇なだけなので、他の方と合作は厳しそうです。誘っていただいてありがとうございます。すみません!! (2020年4月13日 22時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか? (2020年4月13日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ぬい(プロフ) - noelさん» うれしいです! 楽しみにしてます (2020年4月11日 14時) (レス) id: 1f95c5a6f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:noel | 作成日時:2020年4月8日 17時

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