◇ 第11話＊チョコを破った白雪姫は�� ◇ ページ47
時間は流れて放課後。
早くボーダーに行きたい
と思いながら帰る用意をする。
「Aちゃーん!ちょっといい？」
「…はい、大丈夫です」
「じゃあ後でここの上、よろしくね」
綾美が数人の女子と一緒に私の席に来た。
何の漫画だよと思いつつ、逃げたらきっと
ダメだと思い行くことにした。
ここの上…恐らく、屋上に行くための階段か。
放課後にあそこはほぼ人通りがない。
女子達はクスクスと笑いながら先に向かった。
「おいおめー、何考えてるんだ」
「…ごめん、ちょっと遅くなるから」
影浦君が何を考えてるかも解らない。
ボーダーに行くのが遅れるからだろう。
…クッキー、ここじゃあ渡せないから
ボーダーで渡さないとなのに。
私は用意を済ませて影浦君に手を振って
呼ばれた場所に向かう。
「なぁんだ、逃げちゃうと思ったのにー
偉くなったねAちゃん」
「…あの、何の用ですか」
「判ってるんじゃない？ちょっと目障りに
なったから教えてあげようと思って!」
暴力沙汰になったらどうしよう。
絶対勝てない。それにクッキーが割れたら
ダメだ。穏便に済ませよう。
「Aちゃんがあーんまり村上君に
媚売ってるもんだから…私達困ってるの」
「媚売ってる…ですって？私が何の為に？」
「知らないわよ、だから此方がムカつくの」
理不尽だ。嫉妬する女って怖いですね。
見たこともない友達の表情に一歩下がる。
「最初はね、丁度一人だったAちゃんを
うまーいこと使えば村上君に近付けるって
思ったの。でも間違いだった、誤算だった。
貴女が村上君とあんなに仲良くなるなんて」
「……別に。村上君とは友達で、ボーダー
内では先輩です。それ以上もそれ以下もない」
鞄を持つ手が震えてくる。こんな展開
誰が予想できた？漫画だけだと思ってた。
「何よカッコつけたつもり？アンタ、
本当に最低ね」
「…人を利用する事しか考えられない
貴女方は私が最低なら何なのでしょう」
誰かチッと罰が悪そうに舌打ちをした。
「性格も口も悪いわね？まぁ別にいいわ。
貴女が馴れ合ってるあの不良男と村上君…
それだけじゃなく、少なくともこの学年に
貴女の噂を流すつもりだし？」
「…そうですか」
不良男…もしかして影浦君かも。勿論
有りもしない事を事実と噂されるのは
不愉快だが、反抗すれば多分悪化する。
明確な被害が出るまでは黙って…。
「ーその不良男っての…俺か？」
…黙っていよう、と思ったのに。
いつもいつも彼は助けに来てしまうんだから。
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幽々華(プロフ) - これ普通に好き！← (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - 鵺さん» お返事遅れてしまいすみません!ありがとうございます!まさか褒められるとは思いませんでした…! (2016年8月1日 11時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
鵺 - イメ画すっごく上手いけど？！ (2016年7月22日 23時) (レス) id: 864fc18fb6 (このIDを非表示/違反報告)
soyon(プロフ) - ルピナスさん» 返信遅くなりました。はい、これからも頑張りましょう！ (2016年3月29日 0時) (レス) id: 07f2e5561f (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - soyonさん» soyonさんもですか!?お互い負けずに頑張りましょう! (2016年3月28日 18時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルピナス | 作成日時：2016年3月24日 15時
