◇ 第７話＊人見知りマカロン ◇ ページ24
そっとそっと、
中の様子を覗く。
…予想はしていました。予想してたの
ですがいざとなると緊張するんです。
影浦君、村上君のお友達ならそりゃあ
勿論私からして異性だというのは。
それでだいぶ楽しそうにされていらっしゃる
ので入りにくいというか何というか…。
だからといって入り口でじーっと中を
見ていると変な人になる。どうするべき…。
「がおー」
「ひゃぃいぃっ!?」
突然扉が開いたと思えばがおー!?
吃驚し過ぎてバランスが崩れて後ろに
倒れる。
…と思ったけど腕がぐいっと引っ張られて
後ろに誰かの腕が回された。
「かっ影浦君!」
「入るなら早く入れよ、うぜぇ」
ぐいぐいと引っ張られて入店。
何かもうさっきの悲鳴で注目を集めてる。
「ぁ…えっと…えと…っ」
「甘楽」
何をどうしたらいいのかと混乱して
いたら村上君がこっちこっちと手招きして
くれた。私は誘われるがまま隣に座る。
精神的に余裕ができて、やっと店の
雰囲気がわかる。鉄板には半分だけ
お好み焼きが残っていた。
「悪いなこう、むさ苦しくて」
「いっ、いえ、大丈夫です」
村上君が気遣う様に話しかけてくれる。
それに正面に座っていた人も続く。
「俺は荒船哲次、同い年だから、よろしく」
「はい…よろしく…」
帽子。なんか帽子被ってるこの人。
歳上かと思った…。荒船さんはお好み焼きも
私の分をお皿に取り分けてくれて、差し
出してくれた。
「お前も挨拶しろ」
と、ぽかっと穂刈君が叩かれる。
「って…穂刈篤、自己紹介はしなくても
解った筈。同じクラスだって」
「う、うん」
全然話したことない。無口で無表情。
席も近くなったことがない。
自己紹介するべきだと思ったけど、
言いにくいし、マカロン…と思っていたら
村上君がさっと紹介してくれた。
「この子が言ってた、甘楽A」
「甘楽Aですっあの…これ、
つまらない物ですが…」
影浦君がお誕生日席というか、小さい子席と
いうかになってしまい申し訳ない。
前に恐る恐る紙袋を出そうとしていると
影浦君が乱暴に横取り中身をみる。
「お、何かすげー」
マカロンの入った小袋を持ってまじまじと
見て、見せびらかす様に前に突き出す。
「これどこの店のだよ」と影浦君が
聞いてきた。
「手作りだよ。嫌だったらごめん…
食べなくてもいいよ」
やっぱり手作りはダメですよね。
ちょっと傷付く。食べてくれないよね。
「誰が食う食わないの話なんかしたよ」
といって真っ先にマカロンを1つ口に
入れた。
◇ 第８話＊人見知りマカロン�� ◇→←◇ 第６話＊ほわほわギモーブ ◇
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幽々華(プロフ) - これ普通に好き！← (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - 鵺さん» お返事遅れてしまいすみません!ありがとうございます!まさか褒められるとは思いませんでした…! (2016年8月1日 11時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
鵺 - イメ画すっごく上手いけど？！ (2016年7月22日 23時) (レス) id: 864fc18fb6 (このIDを非表示/違反報告)
soyon(プロフ) - ルピナスさん» 返信遅くなりました。はい、これからも頑張りましょう！ (2016年3月29日 0時) (レス) id: 07f2e5561f (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - soyonさん» soyonさんもですか!?お互い負けずに頑張りましょう! (2016年3月28日 18時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルピナス | 作成日時：2016年3月24日 15時
