◇ 第５話＊ふわふわマシュマロ ◇ ページ22
昔から口から出る
言葉の殆どは嘘だった。
つい、うっかり、気が付くと口をついて
嘘が溢れ出た。本当が嫌いだった。
でも、嘘はもっともっと大嫌いだった。
……浮遊感。ゆらゆら揺れる。心地いい。
なんでこんなに気分がいいんだろう。
好奇心に敗けてじんわり意識がはっきり
してくる。
「っう…みゃ…、へ…？」
「お」「あ」
目を開けるとぼんやり人影。瞬きを
数回すると視界がはっきりして…。
「あれぇ…二人共、どうして…？」
「起きたのかよ…落とすか」
「カゲそれは無いだろ、お前…」
「だー!聞っこえねぇー!」
二人が会話してるけど頭がぼんやりして
聞こえにくい。
「…影浦君、と、村上君……あれ？」
何故起きたら二人が？何故目を開けて最初に
映るのはこの二人なのか？
「…チッ」
影浦君が物凄く不機嫌な気がする。
「悪い、甘楽。お前が本部で倒れたから
家に運んでた」
「え、あの、何故私の家を…」
ボーダーで勝手に住所を教えるなんて事、
流石にないだろう。
「カゲの家はお前の家から真っ直ぐ
行った所にあるお好み焼き屋だ。
いつもカゲの家に行く途中、デカイ家
だから気になって覚えた」
「あ、そうなんですか…」
デカイ家…まぁ納得だ。おばあちゃんの
家ははっきりいって本当に大きい。
というか、影浦君の家だったんだ…
結構前から食べに行ってたけど初耳かも。
「…あの、何故影浦君は私を運んで
いるのでしょう…」
これは最大の謎だ。ホラー映画並に
吃驚させられる。目が覚めたら影浦君に
おんぶして貰ってるなんて。
重いとか思われたらどうしよう。
ぴくりと影浦君が反応した。
「鋼がいいなら振り落としてやるよ」
「えっ、ひ…っ!」
ぶんぶんと体を左右に振る影浦君。
落っこちると思い反射的に体が強張り
腕やら脚やらに力が入る。
「でっでもっ、運ばれるのは悪いし…
自分で歩きますか…わっ、ゆっくりっ
降ろしてっくださっい!」
羞恥心やら恐怖やらで混乱する。
影浦君は私の言った事を聞いてくれて
ゆっくりしゃがんでいく。
足で地面をノックする様にとんとんと
叩く。そして立ち上がろうとした時。
がくりと体が前に、影浦君の方に倒れた。
「わっ!?」「うおっ!?」
影浦君は何とか耐えてくれたから
ドミノ倒しみたくならずに済んだ。
体が、フラフラだ。貧血？というか
影浦君に申し訳ない。
彼と目が合う。…あれ、この距離って
何�个任垢�。すっごい至近距離。
息と息がぶつかる位に、顔が近い。
◇ 第６話＊ほわほわギモーブ ◇→←◇ 第４話＊心情ショートケーキ�� ◇
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幽々華(プロフ) - これ普通に好き！← (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - 鵺さん» お返事遅れてしまいすみません!ありがとうございます!まさか褒められるとは思いませんでした…! (2016年8月1日 11時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
鵺 - イメ画すっごく上手いけど？！ (2016年7月22日 23時) (レス) id: 864fc18fb6 (このIDを非表示/違反報告)
soyon(プロフ) - ルピナスさん» 返信遅くなりました。はい、これからも頑張りましょう！ (2016年3月29日 0時) (レス) id: 07f2e5561f (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - soyonさん» soyonさんもですか!?お互い負けずに頑張りましょう! (2016年3月28日 18時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルピナス | 作成日時：2016年3月24日 15時
