◆黒兎４羽目。 玉狛◆ ページ8
｢ちょっとぉ、聞いてんの？｣
私です。黒崎Aです。
現在、数人の女子に囲まれている。
何なのでしょうこの状況。
正直怖いけど、私の表情筋は優秀ではなく
微動だもしない。
｢聞いてますが、貴女方の仰ることがあまりに
身勝手で意味不明なので困惑しています｣
何か好きな男子が私に好意を抱いているのを
抗議しているらしい。
｢何よ、ちょっと元が可愛いからって
調子乗ってんじゃないの!?｣
｢アンタ前からほんっとムカつくのよ｣
｢いきって毒吐いてるだけのくせに!｣
私の昼休みがどんどん奪われていく。
でもこんな話の後じゃ食欲もでないから
いいか。というか、怖いです。主に顔が。
｢……言いたいことは、それだけですか?｣
｢は？｣
｢貴女方の言いたいことはそれで終りですか?｣
｢コイツ……ッ!｣
正面の女子生徒が手を振り上げる。
当たったらかなり強烈だろうな。
私は別に避けようとも思わなかった。
前にも何度かあったけど、抵抗したら
余計酷くなるから。
パシッ……。
当たる、と思ったその時の事だった。
女子生徒達はただ一点を見つめていた。
そこには……空閑先輩。
｢何よっ｣
彼女らは困惑しているみたい。
私はさっと空閑先輩の所に行った。
｢空閑先輩、どうされたんです?
こんな所で……暇なんです?｣
違っ助けてくれてありがとうですよ!
｢あぁ、暇だったな……意地張ってる奴を
助ける位は｣
｢は？先輩……?｣
｢ちょ、まずくない?｣
｢逃げよっ｣
女子生徒達は先輩と解ると慌てて
立ち去った。
｢先輩、あ、ありがっ……えと｣
そこ頑張れ自分!
｢ん?どっか痛いのか?｣
｢ち、違います!あんな連中に負ける私じゃ
ないんです!｣
私のバカ!
｢おお、そうか……あ、そうだ、今日
模擬戦できるか？｣
滑るわ。思い出した!みたいな顔で何を
言うかと思えば……!
｢私はS級なので無理、です……｣
｢なら今度玉狛に遊びに来い、多分うまい
どら焼食えるぞ｣
｢へっ!?玉狛、所属だったんです？
意外ですね……｣
てっきり戦闘大好きな本部の人だと
思っていた。
それから暫く話し込んでいた。
チャイムの音で私達は現実に引き戻される。
｢あ、それじゃあ、空閑先輩｣
｢おう、またなA｣
私達は慌てて教室に戻った。
……玉狛、かぁ。
私実は玉狛に行きたかったんだよな……、
でも強い人ばかりだから怖くて近寄れ
なかったのです。
これを気に、玉狛所属になりたいな…
何て無理な事を考えていた。
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魅雹 - 黒兎十六羽目逃走｡ で泣きました。素晴らしい作品有難うございます (2018年12月7日 20時) (
レス) id: 8e02e0511a (このIDを非表示/違反報告)
神月幽暗 - あああ！す、すみません！SEであってました！聞き間違い・・・？うう、すみませんでした！！本当にすみません！！ (2016年8月29日 16時) (レス) id: 1c25bc45fb (このIDを非表示/違反報告)
神月幽暗 - はじめまして、幽暗です。第八話目のサイドエフェクトで間違いがあります。SEではなくSFです。私の小説もぜひ・・・。 (2016年8月28日 22時) (レス) id: 1c25bc45fb (このIDを非表示/違反報告)
ルピナス(プロフ) - 命瑠さん» はい!ちゃんと遊真君でますよﾆﾔ(。-∀-)ﾆﾔ (2016年2月5日 19時) (レス) id: 82e1e84f5b (このIDを非表示/違反報告)
命瑠 - リク消化ありがとうございます！…これの続きってやりますか？(wktk) (2016年2月5日 6時) (レス) id: c43154f71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルピナス | 作成日時：2015年12月12日 20時
