孤児院を経営してます【歌い手】Part2

第65話 ページ28

深夜2:18

眠れない

というより起きた

11時過ぎ辺りに目が覚めて

そこからもう眠れない


『どうすっかなぁ…これ…』


明日？今日？は子供達も連れて会場に遊びに行く予定があって

ずっと眠い中やってたら子供達が何するかわからないから


『はぁ…紅茶でも飲もう…』


紅茶の中にハチミツを混ぜる

この甘さがくせになる

今日はハチミツに加えてライムでも入れてみようか

…レモンにすればよかったとか絶対言わないから、うん。


『俺の舌に恐ろしく合わない、ハチミツが悪かったのかな…そもそもの問題紅茶に合うわけないよな…アンズとかどうだろ…』

詩「Aさん？」

『ん？詩人？』

詩「何してるの、こんな時間に」

『眠れなくなってね、紅茶でも飲んで一息つこうかと』

詩「紅茶なんて飲むんだ」

『どんなの飲みたい？ここにあるやつなら淹れられるけど』

詩「ホットミルクでいいよ」

『せっかくなら紅茶飲んでよ、まあミルクティーでいっか』

詩「じゃあそれで」


そんな素直にミルクティーを淹れると思ったか詩人よ

話し相手になってもらうぞ

ジンジャーは…やめとこ


『はいどうぞ』

詩「…これどう見てもカクテル」

『バレた？』

詩「そこまで馬鹿じゃないから」

『まあまあ、俺も飲み終わったらそれ飲むから許してよ』

詩「はぁ…お酒弱いんだけど…」

『カクテルでも？』

詩「カクテルでも』

『ならこっち飲みな、俺カクテル飲むから』

詩「お願い」


…我ながらいい味

ちょっと入れすぎたかと思ったけどちょうどよかったみたい


『落ち着く味』

詩「うっ…まず…」

『失敗作だしね』

詩「カクテル飲めばよかった」

『どんまーい、でもこれちょっと強いから』

詩「なに？それ」

『ブルームーン』

詩「酔わない？」

『酒には強いんで』


この後色々話をしながら飲んでたけど

本当に酒飲まなかったな

今度暇なときにでもどこか連れてこう


『やばい、さすがに回ってきたかも』

詩「寝ようか」

『これなら多分寝られそう、長々とごめんよ』

詩「大人な話だったから子供達が起きてこなくて良かったって心の底から思ってる、また時間あるときにでも付き合わせて」

『詩人も大人になったな』

詩「本当？」

『また夜中にでも話そう、次はカクテルでも焼酎でも飲ませてやる』

詩「お酒限定なんだね…それじゃ」

詩人 貴方「『おやすみ』」

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