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第62話 ページ14

〜そらるside〜

そ「…A?」

『………』

そ「バンザイ、してくれる?」

『………』

いや、せめて何か喋ってくれる?

さっきからずっとこの調子で喋ってもくれなくなった

服もさっきのと比べて充分マシだし、嫌がる理由がないと思うんだけど

まさか着替えさせられるのが恥ずかしい?

でも男同士だし、まじまじと見るわけでもないんだからさ

それに状況がこれじゃ仕方ないだろ

今更恥ずかしがってもダメなものはダメだ

そ「ほら、早くバンザイ」

『………』フルフル

そ「あのさ、せめて喋ろ?何でそんな頑なに嫌がるわけ?」

『さ、さすがに'男'同士でも恥ずかしいじゃないですか…俺これでも高校生ですし、仮にもアイドルですし…』

そ「そんなこと言われてもこの状態で一人で着替えられるの?」

『確かに少し難しいですけど…できます…』

そ「…いや、やっぱり諦めて、ほらバンザイ」

『い、嫌です!』

そ「こんなこと言うのも変だけどさ、家帰ったら真冬と風呂入るんだよ?」

『はっ…』

そ「ね?ほらバンザイ」

『それでも嫌ですぅぅぅ!!!』

ああもう…

恥ずかしい気持ちも分からなくもないけどさ

裸見せるわけじゃないんだしさすがに俺も怒りそう

何でそんなに嫌がるかな…

そう思ってたらふいに肩を叩かれた

『あ、あの…』

そ「諦める気になった?」

『あ、いや、その…嫌がるのには理由があって、ですね…』

そ「理由?くだらない理由だったら怒るけど、何?」

顔をしかめ問い詰めると少しおどおどしながら口を開きそうになってはまた閉じての繰り返し

でもこんな狭い試着室の中だし…一旦場所を移したほうがいいんじゃないか?

そう聞くと一度悩んでから移してもいいけど狭い場所にしてくれと

まふまふにも伝えると服を返して場所を探すことに

明らかに顔が暗いけど…大丈夫なのかな…

『あ、真冬さん、真冬さんはそこにいてください、俺が帰ってくるまでに素敵な服たくさん選んでおいてほしいんです』

ま「え…?い、いいけど…」

どうやら服が嫌なわけではないらしい

俺と二人で話したいこと、なのか

たかが服を着たくない理由でそんなに大きなこと…

…いや、違うか

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空夜(そらよ)(プロフ) - MONO消しゴムさん» コメントありがとうございます!タイミングなど色々調整しながらになるので出るのが遅くなるかもしれませんが大丈夫ですか? (2018年3月2日 20時) (レス) id: 5a4020227a (このIDを非表示/違反報告)
MONO消しゴム - 初コメ失礼します。できればでいいんですけどあるふぁきゅんさんを出してくれませんか? (2018年3月2日 14時) (レス) id: 0fd04ebb53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空夜(そらよ) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年1月18日 17時

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