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#45 ページ47

俺が何度言ってもこいつは何もわかろうとしないみたいだ


よくわからない持論を持ち出しては俺に粉々にされる


正真正銘のアホだな



『はぁ…まだあんの?』


天月「〜〜〜っ!!!このっ、異常者のくせにっ!!!」


『お?手出す?殴る?いっちゃう?いいよー?俺も手抜かねえぞー?』


まふ「二人とももういい加減にして!!!」


『俺はこいつがやめる気ないならやめれない、ごめんな真冬』



俺がそう言った瞬間アホが生ぬるいスピードで殴りかかってきた


よくさ、不良ものとかでさ 遅い…止まって見えるぞ…! 的なセリフあるじゃん


いやいや、いくら遅くてもそれはないだろって俺思ってたんだけどね


まさかね、本当に止まって見えるとは思わなかったよ


超スローモーションで殴りかかってきたから走馬灯でも流れるのかと思った


久しぶりの喧嘩がこんななまっちょろいガキとはなぁ



『俺が相手なんてかわいそうにねー、力む必要もないわ、赤子の手を捻るよりも余裕、寝てても倒せるよ』


天月「なっ!?ぅわぁっ!?」


『言った通り俺は目を閉じたまんま君を投げ倒したけど、どう?これでもまだ手を上げたい?』


天月「なんで…なんでだよっ!」



俺に投げ倒された状態のままアホは涙を流し始めた


御涙頂戴?金なんかより同情がほしいのかこいつは?


はっ、てめえみたいな人気者だったら金も山盛り同情も山盛りもらえんだろ


それに一応ここ俺ん家なんだけど?


人ん家のカーペットに泣かないでくれる?


あーあ…シミんなるわ…


動画撮ってメル◯リかなんかでこのカーペット売るか、人気歌い手天月の涙のシミ付きカーペットーってな



『んなビービー泣くなみっともない、顔上げろ』


天月「うっさい!黙れ!」


『っち…真冬ー、あと頼んだー』


まふ「えぇ!?僕!?…もぉ、結局後始末は僕なんだから」


『ごめんごめん、じゃ、俺は別の部屋で色々しとくわ』


まふ「わかった………と、取り敢えずさ、天月くん、顔上げて?…一度ちゃんと話してよ」



もう一度情けない野郎の顔を見てやろうと振り返ると


その目には自分への怒り以外何も見えていなかった


何故自分を嫌うほど俺に喧嘩を売ってきた?


そんなに悔しがるなら黙っていればよかったのに


話を聞いてやりたいって思ったけど俺は少し乱暴に部屋の扉を閉めた

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空夜(そらよ)(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます!次の話で書かせてもらいます!これからも応援よろしくお願いします! (2018年1月10日 16時) (レス) id: 5a4020227a (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 3人はどういう感じで仲良くなったんですか?更新頑張ってください! (2018年1月10日 15時) (レス) id: c93707e8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空夜(そらよ) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月21日 17時

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