僕の初恋の人は気弱なバスケ少女でした!?

22話 ページ27

〜桜井side〜

雪野さんと再開して早１ヶ月。
せっかく初恋の人とまた出会うことができたというのに、告白もできずに日々が過ぎていく…。


はあ………。

とため息をつく。





若松「おうい、桜井！何つったってんだ！！そっち行ったぞ！」

桜井「へっ？」

あ…！只今ミニゲーム中だったのをすっかり忘れていました！！


でも、気づいたときにはすでに遅かったみたいで。

僕の目の前にはもうバスケットボールが迫ってきていました。



桜井「うわああ！！」

どさっ。

頭にぐわんという衝撃がくるのとともに僕の意識は遠のいていきました＿＿。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




「りょ…………………りょう………………………！」

遠くの方から聞き慣れた声が聞こえる…。



雪野「りょう！……………良!!」


桜井「はっ。ゆ、雪野さんっっ？」


雪野「あ、良！気づいたの？」


桜井「はい…。ここは…？」


雪野「保健室だよ。」


桜井「そ、そうですか…。」

ボールに当たったぐらいで気絶…かっこわるすぎですよね…。

恥ずかしいです…………。


雪野「あ、あの…。大丈夫？まだ痛むの…？」


桜井「いえっ。だいじょうぶです。…スミマセン。」

あ、そういえば。

桜井「先生は…？」


雪野「あ。あんまり大事なさそうだから、任せるって。今は職員会議中…かな。」


桜井「そうなんですか……。」

え！！ってことは今僕たち２人っきりってことですか！？

そ、そう思うと急に緊張してきました……。

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