幼なじみの彼と彼について (ページ42)

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夏祭りページ42

「お前は、俺の彼女だろ？」

そう私に言うと、
女子グループの方に私を連れていく。
実弥、何をするつもり？

女の子達は、
「え？こっちくる？」
と騒ぎだす。

気の強い女の子が前に出てくると
「実弥くん、そんな暗い子やめて、私達とまわらない？佳菜子が、実弥くんとまわりたいって？」

実弥は、私を庇うように立つと
「は？俺とこいつ、付き合ってっから。
どうしてあんた達と廻らなきゃいかんの？」
と女の子達に言う。

「うそ……、私…実弥くんのこと…」
泣いてる女の子。

「悪ぃが俺、他の子に興味ねぇからさ、
ごめんな」
泣いてる子に言う。

「じゃ、そういうことなんで。A行くぞ」

「あ…うん」

実弥に言われ、何も言えない彼女達から離れた。

「ねぇ？あんな事言って大丈夫？」

「何が？」

「だって……」

「俺がいいって言ってんだろ？」
すると、私の髪型が崩れないよう気を遣いながら、頭を撫で私を見つめる。

「うん…」

「もし……何かされたら、すぐ言えよ？」

「分かった」

「よし……。なんか食おうぜ、腹減ったぁ！」

食べ歩きしようと、ブラブラする。

たこ焼きを食べてると

「熱っ！」猫舌の私は慌てる

「これ飲むか？」

実弥がジュースを差し出す。

いや…でも…これ飲むと……
間接キス…？になっちゃう…

顔が真っ赤になる私を見て
「早く飲めよ？」と勧められ
ストローを咥え、チューっと飲む。

あわわ…心臓が飛び出ちゃう位ドキドキする

「A大丈夫か？顔が真っ赤だぞ？」

「大丈夫。あ、ジュースありがとう」

カップを返すと、全く気にせずストローを咥え
残りを飲み干す実弥。

「あ、無くなっちまったぁ」
残念そうにカップの中を覗きこんだ。

ああ、私の心臓がもちません……

わたあめを買って食べてると
「俺もほしい」
と、口を開けてくる。

え？私が食べさせるの？
口を開けて待ってるため観念して
わたあめをちぎって実弥の口に持っていく

パクっと食べると

ふにゅっとした感触が私の指先に伝わる
「きゃ！実弥私の指！」
私の指まで食べられたぁ

「あ、悪ぃ」
みるみる真っ赤な顔になる実弥

「ううん…いいけど…」
実弥の唇の感触があぁ……

恥ずかしさで顔が噴火しそうだよ。

一通り歩き回ると、辺りは暗くなってきた。

「A？花火は、別の場所で見ないか？いい場所知ってるんだ」

「本当？私実は人で酔っちゃって、人少ないところに行きたかったの」

「じゃあ……行くか」

「うん」