出来ちゃった！？ 3【不死川実弥】

最悪だ ページ47

＊


先生の家を出発しようとした時、目眩に襲われ
暫く休ませてもらった。
奥さんがめちゃくちゃ優しくて、泣きそうになる。
最近実弥とギクシャクしていたからか？
人の優しさが身にしみた。



結局先生の家を出発するのが遅くなってしまった。




「本当に……すみません。ご迷惑おかけしました」






先生に謝ると運転しながら言ってきた。


「いいってことよ。しかしなぁ、旦那と早く仲直りしねぇと……子供まだちいせぇだろ？」


「……飯だの風呂だの大変だろ？」


「はい……」


先生って本当に優しい。……愛妻家だって聞いてる。相当奥さんを大切にしてるんだろうなぁ。

実弥だって……私を大切にしてくれてたのに。
どうしてあんな態度取るようになっちゃったんだろ……。


とりあえず……今は体調を一番に考えて…色々考えるのはやめよう。



「着いたぞ？家はここで合ってるんか？」



「あ、はい。ありがとうございます」





家に着くとぐっすり寝てしまっている二人……
あちゃー…こりゃ部屋まで上がるの大変だ……。



宇髄先生は、寝てしまった子供達を運んくれ、
更に荷物までも運んでくれた。







「荷物もこれで全部だな？」

先生は私に確認をした。





「はい。ご迷惑おかけしました。来週こそは……」





「まずは、ゆっくりして体を治せ。レッスンは、それからだ。じゃあな？」





私の頭をポンっとして帰って行った。






なんか……先生にめっちゃ迷惑かけちゃったなぁ。




部屋へ入ると子供達を布団に寝かせ、
ソファーに体を沈める。


熱を測ってみると……




「うわっ見るんじゃなかった……」


39℃なんて、子供の頃以来だ。
まいったな……




──────

実弥side


今日は例の日だ。

風邪引いたのか？調子悪そうにしているA
その調子じゃ、あの男に会いに行く事はねぇよな？

監視するなんて柄じゃねぇが……
早く帰宅する。






駐車場に入ると見慣れない車が停まっていた。
暫くすると、マンションからあの男が出てきた。









「マジかよ……」








血の気が引いていく。


なぁA。


俺が居ねぇ間に……


あの男を家に連れ込んだのかァ？









もう……我慢できねぇ……

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