夢 ページ33
*
蜜「これ、信じてもらえないだろうって…今まで誰にも話せてなくて。私……小さい頃からよく同じ時代の夢を見ていたの」
夢「夢……?どんな夢?」
蜜「絶対に……笑わないでね?」
不安そうに…私達に聞いてくる。
詩「もちろん!真剣に聞くよ?」
蜜「本当に?」
夢「うん、本当に。話してくれる?」
深呼吸をして……
気持ちを落ちつかせると
蜜璃ちゃんは、話しはじめた。
蜜「あのね……?昔の夢なの。明治?大正?なのか……
小さな頃から見てて……始めの頃はひたすら鍛えてる夢見てた。剣術を磨いてたの。
夢の中の私の師範は……笑わないでね…?
雰囲気が詩乃さんのご主人にすごく似てるのよ。
だから…初めて煉獄さんにお会いした時、実はすごくドキドキしちゃったの!!あ、誤解しないでね?恋したとかじゃないわよ?
夢に出てきて私を鬼のように鍛え上げてくれた人だ!!ってね?
笑っちゃうでしょ?」
詩「やだ……杏寿郎さんならやりかねないわね?笑顔でしごきそうだわ……」
笑い転げる詩乃さん。
蜜「高校生になってから見るようになった夢は……
小さい頃から見ていた内容とは少し違って……苦しくて…
夢から覚めて、思い出すと、なぜか泣けてきちゃうの。
色々に靄がかかっていて、周りも人も……あまりよく見えないんだけど…私、誰かと一緒に必死に戦ってて…泣きながらすごく怒ってて…頑張って戦ったけれど……
その夢の中で私死んじゃうの。
その時に、顔ははっきり見えないんだけど、傷だらけの私を男の人が抱えてて……生まれ変わったら……
あ!だめ!!やっぱり恥ずかしいわ!」
・
生まれ変わったら……?
・
もしかして……本当に前世で……
・
夢「生まれ変わったら……?教えてくれる?私達、蜜璃ちゃんの言う事信じるよ。話してくれる?」
蜜璃ちゃんは、こくりと頷き、続きを話してくれた。
蜜「私がね?抱えてくれてる人に……生まれ変わったら、お嫁さんにしてくれる?って聞いてて…」
ゴクリと喉が鳴る……
「その人は……勿論だ 君が俺でいいと言ってくれるならって、抱きしめてくれたの……」
詩「そのお相手の顔……わかる?」
詩乃さんに聞かれ頬を赤く染める蜜璃ちゃん。
蜜「最近分かったというか…お話ししてみて気がついたんだけど……」
蜜「その人……伊黒さんに似てるの」
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えのき(プロフ) - 澪凪さん» みいちゃん大丈夫だよ……亀更新か……兎になるかは気分次第だけど、まだまだ続くと思われます! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» もうそろそろ続編移行します……。ええ、続き、ダラダラ書きます。 (2021年8月14日 19時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - えのきさん» えっ、ちょっえ!?いやだ、打ち切りはいやだあ!10章でも20章でもついていくから打ち切りはいやあああっ! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - えのきさん» う、打ち切りはいやだよおおお!!私このお話大好きなのっ!!!10章でも何章でもついてくから打ち切りはいやあああっ!! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» や、やっとです……はい、終わる気しません(笑)あははは。もう、いっそ打ち切りにするか……(笑) (2021年8月6日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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