17話 ページ19
そらるside
今日、Aを誘った意味、そんなの大体決まってる。
当然キスがしたいからだ。
けど、いざとなってみると、いきなり切り出すには勇気がいるものだった。
部屋にはAと俺が、机を挟んでちょこんと向き合って座ってる、何も話さずに。
その気まずさは割と凄い。
緊張と気まずさを紛らわす為に、ひとまず言う。
「え、っと……お茶、いる…?」
「あ、じゃ、じゃあ…お願いします…。」
なんて気まずいんだ、これが恋人に見えたら天才だなその人は。
じゃなくて、あぁ俺が勇者で、すぐにキスしたいとか言えたらいいのに。
冷たい飲み物を用意しながらそう考える。
「はい…。暑かっただろうから冷たい飲み物…。」
「あ、ありがとう…。」
そこで事件は起きた。
なんと、お互いテンパっていたことにより、お茶を受け渡す時にAの服にお茶が零れてしまったのである。
「!?うわあごめん!本当にごめん!」
「私こそごめん…!ぼーっとしてて…。」
これじゃあ彼氏失格かもしれない。
恋人にお茶をかけるなんて最低行為だ…。
と考えていたならまだマシだったのだ。
だけど俺は最低野郎だったらしい。
服 が 透 け て い る 。
なんて事に気を向けてしまうほどには。
途端顔に熱が集まり、あぁやばいとそっぽを向いてしまった。
「?…どうしたの?なんか私悪いことしちゃった…?」
心配して顔を覗き込んでくるA。
もうそれを見た瞬間に、ブチッと音がした。
「っ……ねぇ誘ってるのそれ…!」
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彩華 - 何この神作品!私が書いてる小説とは全然違う...!良かったら私の小説読んd))))) 殺人犯との鬼ごっこっていう名前だy)))))←宣伝するな (2019年8月22日 18時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
飴 - りっちゃんさん» こんな気まぐれに書いた作品を読んで頂きありがとうございますw (2019年8月19日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - ああああ!!なんで高評価って一回しか押せないんだあああ!!!(うるさくてごめんなさい) (2019年8月19日 16時) (レス) id: 75e3c0ea04 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 狂鬼さん» 先を書いてきます…w (2019年8月19日 16時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
狂鬼(プロフ) - 飴さん» お?またまたいい展開だ。あまちゅ56されねぇかなそらるんに…← (2019年8月19日 16時) (レス) id: b1fcaf3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴 | 作成日時:2019年8月5日 16時