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男の嫉妬は見苦しいらしい ページ45

げんたろーと何とか和解して

さてこれからどうしようかということになったのだが。

まぁ行く当てもないので、とりあえずげんたろーの家に居座ることにした。


夢野「のは、別に構わないのですが…」


『へぇ…麻雀ってこんなルールだったんだ…

ダイスさん詳しいなぁ…あ、次どうしたらいいの?』


帝統「お前も飲み込み早い方だぞ〜

んー…そうだな、これを……」


夢野「なんで小生の家で、帝統と!Aが!

仲睦まじく麻雀に勤しんでいるんですか!!」


ダイスさんに賭け事の話の続きを聞いていたら

私も遊びたくなったので

幻太郎の家にあった麻雀を教えてもらうことになった。


『…ちょっとげんたろー、今のダイスさんの説明聞き逃したじゃん。

ダイスさん、もう一回!』


帝統「男の嫉妬は見苦しいぞ、幻太郎。

いいかA、こういうときはな…」


夢野「そりゃ、嫉妬くらいしますよ…

小生、先程意識しろといったばかりなのですが。

……A、ここは帝統の手よりですね…」


帝統「お前もやるのかよ!」


げんたろーも参戦してくれたということで

三人で(ダイスさん対私とげんたろー状態だが)麻雀を学ぶことに。

こういうのより、チェスとかのルールおぼえたほうが

三郎くんは喜ぶんだろうけど…


夢野「はい、上がり。」


帝統「に"ゃあ"ぁ"!?負けた…嘘だろ…」


夢野「妾を侮らないでくんなまし。

愛しの姫君を奪おうとした蛮族などに負けるほど

落ちぶれてはおりませぬ…」


帝統「…お前いつまで嫉妬してんだよ。」


夢野「うるさいな。小生ですら敬語を外してもらうのに数か月かかったというのに

さっき会ったばかりで?名前で呼び合って、そんな仲睦まじく…?

良い度胸ですね帝統。表に出なさい。」


げんたろーがこんなに楽しそうなの、初めて見れた。

嘘なのかな。それでもいいけど。

私一人じゃ、絶対に見られなかった。

ダイスさんは、凄いな。


帝統「お、おいA!幻太郎止めてくれ!」


『んふふ…げんたろー楽しそうだなぁ。』


帝統「お前がそっち側になったらもう終わりだろうが!

ちょ、幻太郎?目がガチなんだけど…」


夢野「……」


帝統「何か言えって!!」


ダイスさんなら、いつか

げんたろーが深く被ってしまった虚像の仮面を

剥がす、なんてものじゃ生温いか。

壊しちゃうのかな。それはちょっと悔しいけど。


『ダイスさんがいてよかったな、げんたろー。』


夢野「…貴方もですよ。一緒に居てくれて、嬉しいです。」


たとえ私がいなくとも、この嘘つきはもう笑える。

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にゃーちゃん - 初コメ失礼します!とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年7月10日 12時) (レス) id: 6c3b400c86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2021年3月20日 21時

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