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三度以上許してくれそうな仏 ページ20

どうやらまだ私は帰ってはいけないらしく

夕飯を作りに行った一二三さんを除いた三人で

なぜか私を真ん中にして話すことになった。

というかもうそんな時間だったのか。


『えっと、初めまして。春原Aといいます。』


寂雷「独歩くんから聞いていますよ。私は神宮寺寂雷。

独歩くんと一二三くんと、麻天狼というチームを組んでいます。」


『え"ッ…また、か…

何故運営はラッパーとのエンカウント率の下方修正をしてくれないのか。』


寂雷「…?」


独歩「先生、気にしないでください。」


諦めてんじゃねぇぞ独歩さん。

っていうかこんな会話ナゴヤでもやったぞ。

いい加減私の意見を聞き入れてくれよ運営!運営って誰だ!


寂雷「一二三くんに、君を紹介したいと連絡を貰ったんですが

…思った以上に、君の力は大きいものだったようですね。」


『私の力…?』


寂雷「はい。スーツを着ることで女性に触れられるようになるだけでも

彼にとっては相当な覚悟のいるものだったはずなのに

君は、今日一日で彼にここまで近づいた。

実に興味深い。君は凄いですよ。」


『凄くないです。強がってるだけで。』


寂雷「そう、なのですか。」


本当にすごい人は、左馬刻に

友達にあんな苦しい顔はさせない。

弱虫が無理に強がるから、こうなるんだ。


独歩「…何かあったのか。」


『…いえ、何でも!

そんなことより、皆さんがチームを組んだ時の話が聞きたいです。

サラリーマンとホストと医者…って、どういう組み合わせなんです?』


寂雷「…わかりました。そうですね、どこから話しましょうか…」


よかった。話を逸らせた。

安堵で正直話は全く耳に入ってこないけど。

独歩さんには悪いけど、余計な詮索されるよりましだ。


一二三「おーい、ご飯できたーって…Aっち顔こわーい。」


『へ…そんな怖い顔してましたか?』


一二三「めっちゃ怖かったよ〜?

そんな顔してないで!俺っちの美味いご飯食べよ!

ほら、運ぶの手伝って!」


『はーい。』


独歩「おい一二三、お客さんにそんなこと…」


『いいんですよ。』


何もしてないと余計なことを言いそうだから。


一二三「そうだよ独歩。」


『お邪魔してる身なので。』


独歩さん、貴方の心遣いはすごく嬉しい。


独歩「そ、そうか?ならいいんだけど…」


それでも、一二三さんの前で話すわけにはいかないんだ。

あんな、醜い女の話は。

私の家族が、あんなに汚れた人間であることを

貴方達には、知られたくなくなってしまったから。

覚えのない噂です!!→←身長が高ければいいと思うなよ!!



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にゃーちゃん - 初コメ失礼します!とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年7月10日 12時) (レス) id: 6c3b400c86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2021年3月20日 21時

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