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保護者の皮を被った不良 ページ2

皆、前回の話を読んで勘違いしているかもしれないが

私と波羅夷は全くもって仲良くない。

つまり、あのまま2人で観光するかということになった私たちがどうなるか。

言うまでもない。


空却「だぁかぁらぁ…!

ダチに買ってく土産ならこっちだっつってんだろうがクソ女!」


『何でお前に指図されて土産選ばなきゃなんねぇんだよ!

妙にセンス良いやつ選ぶな!なんかムカつく!!』


そう、こうなる。

周りから「あら、可愛いカップルね。」やら

「遠距離恋愛してるのかしら…微笑ましいわ。」やら聞こえてくるが

これが恋人同士の喧嘩に見えるならお前ら全員眼科と精神科に行け。


『ってか、私帰るの一週間後だからな。

お前が嫌がろうとここに居座ってやる。』


空却「…ッチ。」


『舌打ちすんな殺すぞ赤髪チビ。』


空却「…お前、さっきはまだ可愛げがあったのによ。」


『さっき可愛くないって言ったのお前だろうが。』


空却「あぁそうだな、全く可愛くねぇ。」


『表出ろクソ坊主。』


空却「望むとこだわクソガキ。」


公衆の面前で波羅夷と睨み合っていると

私より少し高い波羅夷の顔が、さらに高い位置まで上がっていった。

何事かと思い上を見上げると


獄「やっと見つけたと思えば…何してんだお前ら。」


十四「空却さん、春原さん!」


さっき置いて行った獄さんと四十物さんが立っていた。

なるほど、獄さんが波羅夷の首根っこ掴んだのか。

なんか猫みたいだな。可愛くないけど。


獄「てめぇら…急にどっか行きやがって…!

探すこっちの身にもなれこのクソガキが!

しかもこんな公衆の面前で喧嘩なんざしやがって…

いい加減にしろ!!」


空却「っるせぇなぁ!耳元でキンキン叫ぶんじゃねぇよ!

つうか、なんで拙僧だけなんだよ!こいつもだろうが!」


十四「春原さん、大丈夫だったっすか?」


獄「あの後妙なやつがこっちを見てたのに気づいてな。

お前のストーカーかなんかだったんだろ。大丈夫なのか。」


空却「おかしいだろ!?」


獄さん、保護者みたいな人だと思ってたけどとんだ見当違いだった。

どこが保護者だ。ただの面倒見のいいお父さんじゃねぇか。


『大丈夫です。ストーカーには慣れてるんで。』


十四「えぇ…普通慣れないっすよそんなもの。」


とはいえ、あの不審者は見覚えがなかったな。

というか…私はこっちにほぼいない。

こっちの人に目をつけられる覚えはないんだよなぁ。


『…頭使うと疲れる。』


今日はもう、帰りたいなぁ。

今生の別れレベルで泣かないでください→←ありがとうおばあちゃん大好きおばあちゃん



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にゃーちゃん - 初コメ失礼します!とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年7月10日 12時) (レス) id: 6c3b400c86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2021年3月20日 21時

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