閑話_女王の憂鬱 ページ32
Riddle side
全てが終わった『なんでもない日』から数日。
マジカルシフト大会前に起こった傷害事件の調査を開始したその夜。
僕とケイトは、トレイの様子を見るために
トレイの部屋に集まっていた。
リドル「___と、現段階では
犯人の手掛かりはあまりつかめていない状況だよ。」
トレイ「そうか…わかった。ありがとう、リドル。」
ケイト「犯人はちゃーんと俺たちが懲らしめとくから
トレイくんは、早く怪我治してよね。」
トレイ「わかってるよ。あ、そうだ。
Aは大丈夫だったか。なんだか気分が悪そうだったから。」
ケイト「うーん…途中で何かにすっごい怯えてたり
ジャック・ハウルくんを煽ってたりはしたけど…」
リドル「概ねいつも通りだったんじゃないかな。」
僕がケイトの言葉につなげてそういうと
なぜかケイトはニヤニヤと、トレイは涙ぐんだ。
あの日からトレイの涙腺が弱くなっている気がする。
ケイト「ふーん…俺たち、エーデュースコンビほどあの子と一緒に居ないと思うんだけど
あの子の"いつも"がわかるんだね、リドルくん。」
リドル「へっ…な、何を急に…
別に、食堂や廊下で見かけるたびに目で追ってるというわけでは…」
ケイト「へぇ〜!目で追ってるんだね〜!」
リドル「ば、馬鹿なことをお言いでないよ!」
ケイト「だって、今リドルくんが自白したんじゃん。」
リドル「うっ……」
僕だって、少し前までは無意識だった。
でも、今日少しの間共に行動して
あの子の事を目で追ってしまっていたことに気づいた。
トレイ「見てるだけじゃ、仲良くなれないぞ?」
リドル「わかってるよ……その、初めてできた友達だから
どういう風に接していいかわからなくて。…あと。」
トレイ「あと?」
リドル「と、友達になったときは…彼女が女性だなんて知らなくて
同姓だと思っていた分、異性とわかって妙に意識してしまうというか。」
そういうと、2人は納得したように頷いた。
どうやら彼らも、最初はAのことを男性だと思っていたらしい。
ケイト「っていうか、Aちゃんって可愛い顔してるのに
なぁんか聞くまで女の子って思えなかったんだよねぇ。」
トレイ「ここが男子校だからじゃないか?
だから、ここにいるなら男子って思いこんでたとか。」
ケイト「あーそれかも。確かポムフィオーレにも女の子みたいな子いるもんね。
他にも、けーくんと同じ部活のリリアちゃんとか。」
僕も人の事は言えないけど、相当失礼なことを言っている自信はある。
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Rion(プロフ) - 初コメです。 続き待ってます!!! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 509eabb025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2020年12月31日 20時