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Don‘t like15 ページ17

一織side


『和泉、テラス出てみない?私星見たい!』


「もう遅い時間ですし…帰りませんか?」


『…お願い!星見たらすぐ帰るから!』


「仕方ないですね…」


最後にテラスに出て星を見ることになった


『うわー!めっちゃ綺麗ー!』


「はしゃがないでください…確かに綺麗ですね」


『そこで「君の方が綺麗だよ」って言えたら満点だね』


「小説の読みすぎです」


室内とは違い少し肌寒い
ここで、今日の体育の時の五十嵐さんの様子が浮かぶ


「五十嵐さん、こんな寒いところに居て大丈夫なんで…」


『ねぇ、和泉』


私の質問を遮って、五十嵐さんが私の名前を呼んだ


「何ですか?」


何だって聞きますから
そんな寂しそうな目をしないでください


『人って、死んだら星になるのかな』


「…科学的に言えば、そういうことになると聞いたことがあります」


『そっかぁ…じゃあ、私が死んでも友達とか和泉を見守っててあげられるね』


「私より先に死ぬ気ですか
残念ながら平均寿命は女性の方が長いので、私の方が先に死ぬ可能性が高いですよ」


『……人生何が起こるかわからないよ』


五十嵐さんが星を見るために上げていた頭を下げ、俯いた
何でもない言葉なのに、今だけは五十嵐さんの言葉が深く心に刺さる


『…ごめんね、暗い話して!さぁ、もう満足したから帰りましょー……ゴホッ…』


「大丈夫ですか?やっぱり寒いところに居ない方が…」


『かもね…風邪ひいたかなー』


五十嵐さんの体調も心配だ
早く帰ろうと、速足で寮に向かう


『ちょ、和泉速い…!ロップちゃん持ちながら走るのはきついって…!』


「貴方の大量の荷物を私は持ってるんですから関係ありません」


『そうだったなぁ!って、マジで速い…!』


寮に着いたときには五十嵐さんの息が上がっていた


「ここで少し待っていてください。荷物を置いてきます」


『え、うん…わかった』


五十嵐さんを待たせて、自分の部屋に五十嵐さんから受け取ったロップちゃんを置いて外に戻る


『待ってましたけど…』


「送っていきます、行きましょう」


『そこまでしなくていいよ…一人で帰れるから』


「今日あんなに体調が悪そうだった人を1人で帰せません」


『悪くないってば…』


「…友達を心配したらいけないんですか」


唖然とする五十嵐さん
自分でも凄いことを言ったなとは思ったけれど、訂正しようとは思わなかった

結局五十嵐さんの家まで送り届け、その日はお開きとなった

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あー - 一織かっこよすぎ!凄く感動しました!!これからも頑張ってください! (2019年4月28日 22時) (レス) id: f61b58d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
天空の巫女(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます!一織のキャラいまいち掴めてなかったので心配でしたが、そう言っていただけると嬉しいです! (2019年4月3日 9時) (レス) id: 65781b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
1.9 - 一織最高…!とっても面白いです!!これからも楽しみにしてます!頑張って下さい (2019年4月3日 8時) (レス) id: 47aa25969b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2019年4月1日 15時

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