lie.38 ページ43
ただいまmyside
瀬名泉を追い出したのは良いけど、さっきまでの事を思い出して死にたくなった
『何してんだ私は…なんで泉くんとか呼んでるんだよバカかよ…』
扉の前で唸ってるから、誰か入ってきた瞬間こける
『…あれ、保健室の先生は……?無断で使ったらだめだよね…』
部屋の隅々を探していると、部屋のスピーカーからチャイムが聞こえた
忘れてたけど今昼休みだ
『…授業サボっちゃおうかなー』
天祥院「それはやめたほうがいいよ、確か2-Bの次の授業は椚先生のはずだからね」
『へぇ………起きてたんですね!?』
天祥院「中々の演技だったろう?
気絶した振りをして君と二人になって何か話を聞こうと思っていたんだけど…まさか瀬名くんに抱えられるとは思っていなかったよ」
『最初から全部聞いてたってことですね』
天祥院「泉くんなんて、かわいい呼び方をするんだね」
もう少しこっちにおいでと言われたので、ベッドの方へ行く
よく考えればなんで扉の前とベッドで会話してるのか
天祥院「僕は君の相方と同じクラスでね
その子が凄く君を気に入っているから、僕も興味が湧いたんだ」
『だからって気絶した振りなんかしないでください
この歳で人殺しなんて御免ですから』
天祥院「ごめんね、君の反応があまりにも面白くて
君に聞きたいことがいくつかあるんだけどいい?」
『どうぞ、答えられる範囲なら』
終始笑ってる会長さん
授業サボれるし話さなくてもいいだろうからずっと笑っててくれ
天祥院「君にはお兄さんがいるよね、僕と同い年の」
『冬園蓮のことだったらあってますよ
それが何ですか?』
天祥院「僕は彼とユニットを組みたいと思っていたんだ
彼はすごいアイドルだから、仲間にさえ恵まれれば最高の演者になれる
だから、僕は妹の君に申し込む
僕たちのfineに入ってくれないかな」
会長さんの申し出に思考が停止する
天祥院「城崎くんのことなら心配いらない
彼は一人でもなんとかなる人だ
これまでずっとそうだったんだから」
『あの…本当に何言ってるかわかんないんですけど……彩斗が一人だったって…
あなたはあいつの何を知っているんですか』
天祥院「教えてほしい?だったら交換条件だ
君がfineに入ってくれるなら、知っていることを何でも教えてあげよう」
思い切り腕を引かれ、ベッドの上の会長さんに覆いかぶさる形になる
『うわっ…』
天祥院「聞かせてごらん、君の意思を」
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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2018年11月13日 18時