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lie.3 ページ4

『ここにいるはずなんだけど…』


昼休み、昼食を食べることを諦めてまで中庭に来ていた
なぜかというと


城崎「おーい!A〜!」


『遅い、三年の教室から遠いっていってもねぇ』


城崎「ごめんってー!」


同じユニットの城崎彩斗に会うためだった


『先生から、実力を見たいからって仕事貰ったけど…』


城崎「うん、Knightsとの合同ライブだよね」


『…そう、そうなんだよ』


正直言ってKnightsには会いたくない
でも仕事なら仕方ない


『あれ、ライブの話したっけ?』


城崎「同じクラスの人が言ってたの、MendaxとKnightsがライブするって」


『同じクラスねぇ…』


城崎「それよりA、おなかすかない?僕何にも食べてないんだよ」


なんか誤魔化された気がするけど


『それは私もだ、食堂行ってみる?』


お弁当持ってきてないんだよね



 
 
 

 
 
 
 
『うわ、何この混雑』


城崎「凄い人だね…あ、あそこ空いてるっぽいよ」


なんとか座ったけど、何も頼んでないしなぁ…


城崎「お弁当作ってきたんだけど食べる?今持ってるよ」


『だろうとは思ってたけどさ…って…多いな』


城崎「間違いなくAは持ってこないって思ってたから」


しかもおいしいとなればもう勝ち目はない
彩斗、お前いい嫁になれるよ


彩斗のお弁当を黙々と食べていると、誰かに肩をたたかれた


『ん?ふぁふぇ?(ん?誰?)』


「あの…貴方が冬園さん?」


こちらを見つめながら問いかける女の子
この子はもしや…


『そうだよ、もしかして君はあんずちゃん?』


あんず「う、うん」


『なんで知ってるのって顔してるね、女の子がいるってのは知ってたから
噂で聞いてたんだ、凄腕プロデューサーって』


あんず「そんなことないよ…私」


革命を起こしたプロデューサー
となれば味方につけておいても損はない


『女の子中々いないから寂しかったんだよね。よかったらこれからも話そうよ』


あんず「…!うん!」


あんずちゃんとは一緒にご飯を食べて
用事があるとかで先に戻ってしまった
あの子可愛いからもっと喋りたかったなぁ…


『なんでそんな不機嫌そうなの』


城崎「だって…僕のお弁当食べながら幸せそうな顔してるA見て癒されてたのに…」


『私はたまにお前がわからない』


食堂を出て、急いで教室へ戻る
レッスンの時間にはなってほしくない

でも、仕事だから

そう言い聞かせているうちに
もうレッスンの時間だった

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2018年11月13日 18時

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